弱アルカリ性

液性・浸透圧・泉温の区分

区分: 液性

pH7.5以上8.5未満が弱アルカリ性です。液性は五段階に刻まれていて、この語は上から二番目に置かれています。

どんな成分でこの名前になるか

pHで分けた五段階の一つで、7.5以上8.5未満がここに入ります(環境省 2014、指針1-2(2))。同じ表は残りを酸性が3未満、弱酸性が3以上6未満、中性が6以上7.5未満、アルカリ性が8.5以上と刻みます。単独の項目を立てない弱酸性と中性も、この並びの中に位置を持っています。五段階のうち、酸性とアルカリ性だけは項目としても立ててあります。

掲示ではこう書かれる

括弧の中では浸透圧の次、泉温の前という二番目の位置に入ります(浸透圧・液性・泉温の併記)。掲示でよく見る語だと言われますが、それは数えて出した話ではありません。産業技術総合研究所 地質調査総合センターの温泉分析値データは全国7 203地点の81項目を収めており、pHの欄を数えれば分布は確かめられます。この本では割合の数字までは示しません。

湯の見た目と肌ざわり

ぬるつきをpHのせいと決めることはできません。7.5から8.5の湯にも、さらりとした湯とぬるぬる感の残る湯があります。一次資料が定めているのは境目の数字だけで、肌ざわりについての規定はどこにもありません。手ざわりに関わりそうな炭酸水素イオンや硫酸イオンの量は別の欄にあり、そちらはミリバルで読みます。言い伝えの側はぬるつく湯はアルカリ性?にまとめました。

昔の呼び名

旧泉質名の欄をいくら探しても、この語は出てきません。対照表が並べるのは重曹泉や芒硝泉のような成分で付けた名前で、pHの段階を持たない作りだからです。今の分類でも、液性のうち泉質名の側へ入れるのはアルカリ性の一段だけで、弱アルカリ性は括弧の中にとどまります。掲示で見かける「弱アルカリ性の湯」という言い方は、括弧の中の語を前に出したものです。