アルカリ性
液性・浸透圧・泉温の区分
区分: 液性
pH8.5以上がアルカリ性です。液性で唯一、泉質名そのものの中へ入ることのある区分でもあります。
どんな成分でこの名前になるか
pH8.5以上がこの区分です(環境省 2014、指針1-2(2))。ほかの液性と違うのは名前への入り方で、単純温泉と単純冷鉱泉に限っては、泉質名そのものが「アルカリ性単純温泉」に変わります(指針1-3(2)と脚注)。塩類泉や特殊成分の湯では起こらず、その場合は括弧の中に置かれるだけです。液性で名前の側へ渡るのは、この一段だけになります。
掲示ではこう書かれる
掲示では二か所に現れます。一つは泉質名の頭で「アルカリ性単純温泉」と続くとき、もう一つは括弧の中の二番目です(浸透圧・液性・泉温の併記)。環境省 2014 の掲示基準には、アルカリ性単純温泉について「伝統的適応症」に留意する旨の注記も置かれています。その欄の中身は知事の判断で施設ごとに違うため、ここでは欄があることまでにとどめます。
湯の見た目と肌ざわり
pHが8.5を超えても、見た目が変わるわけではありません。色は一緒に溶けている成分の側で決まり、鉄を含む湯では赤褐色のにごりも出ます。肌ざわりはぬるぬる感と結び付けて語られますが、同じぬるつきは炭酸水素塩泉でも起こります。pHの数字から肌ざわりは決まらず、その逆もありません。掲示で確かめられるのは8.5という境目のほうです。
昔の呼び名
旧泉質名の側に、この語で立った名前はありません。取り違えやすい相手は二つあり、一つは一段下の弱アルカリ性、もう一つは成分で決まる炭酸水素塩泉です。旧名の「重曹泉」は後者に当たり、pHの区分とは別の欄の語になります。アルカリ性単純温泉だけは、液性と泉質名が一つの語に重なった例外で、対照表を読むときもそこだけ扱いが変わります。