酸性

液性・浸透圧・泉温の区分

区分: 液性

湧き出たときのpHが3未満なら酸性です。同じ字を使う泉質名の酸性泉とは、量る欄も物差しも別になります。

どんな成分でこの名前になるか

この語が見ているのは成分の量ではなく、湧出時のpHが3未満かどうかです(環境省 2014、指針1-2(2))。水素イオン1mg/kg以上で付く酸性泉とは、量る欄が違います。液性は湧いた湯を測ったpHから、酸性泉は分析した含有量から決まるので、両方が付く湯もあれば片方だけの湯もあります。液性の刻みでは、一つ上がpH3以上6未満の弱酸性です。

掲示ではこう書かれる

置かれるのは泉質名のあとの括弧の中で、「(低張性・酸性・高温泉)」のように浸透圧・液性・泉温の順で並ぶのが通例です。分析書では浸透圧・液性・泉温の併記の欄がここに当たります。掲示基準にはpH3未満の湯を飲用に供する場合の書き方の定めもありますが、薄め方も量もこの本では扱いません。掲示そのものの決まりは温泉の成分等の掲示の側にあります。

湯の見た目と肌ざわり

pHの数字は色を決めません。3未満にも澄んだ湯があり、乳白色のにごりを帯びる湯もあります。肌の側ではぴりぴりする刺激として語られますが、pHの値と感じ方が一対一で対応するとは限りません。掲示に出るのは湧出時に測った一つの値で、浴槽にあるのは空気に触れたあとの湯です。手ざわりより先にpH値の欄を見るほうが、確かめ方としては早くなります。

昔の呼び名

旧泉質名の欄をたどっても、液性を表す語は出てきません。対照表に並ぶのは食塩泉や重曹泉といった成分から付けた名前ばかりで、pHの段階を持たない作りだからです。旧名にも「酸性泉」はありますが、こちらは水素イオンの含有量で付いた泉質名のほうです。同じ字で別の欄を指すので、旧泉質名の併記を読むときは二つを分けて数えることになります。