作物図鑑 | オトモアグリ

カキノキ科の果樹。旬は10〜11月、育てやすさは「やさしい」。

かき
写真: Tomomarusan / CC BY 2.5(Wikimedia Commons)

科

カキノキ科

旬

10〜11月

育てやすさ

やさしい

向く栽培環境

露地

区分

定番

種まき

柿は種からではなく苗木から育てるのが基本で、種苗店で1〜2年生の接ぎ木苗を購入します。実生から育てると結実まで年数がかかり、品質も安定しません。

植え付け

落葉期の12〜3月(寒冷地は3月)に植え付けます。成長すると大きくなるため、庭植えでは他の樹との間隔を4〜5mほど確保します。

収穫

10〜11月が収穫期です。果実全体がその品種本来の濃いオレンジ色に色づき、ヘタの周りまで着色したら適期で、ハサミでヘタを残して切り取ります。

日当たり

日当たりと水はけのよい場所を好み、比較的丈夫で寒さにも耐えるため、暖地から中間地で広く露地栽培できます。

水やり

植え付け直後や根が張るまではしっかり水やりし、地植えで根付いた後は基本的に降雨に任せ、真夏に乾燥が続くときだけたっぷり与えます。

肥料

植え付け時に堆肥や有機質肥料を元肥として施し、追肥は年数回に分けて与え、実がなり始めた樹には収穫後のお礼肥も効果的です。

出やすい病害虫

カキノヘタムシガ(カキミガ):6月と8月ごろ幼虫がヘタから食入し落果を招くため、発生時期に薬剤散布し被害果は早めに除去する 落葉病(角斑落葉病・円星落葉病):初夏に感染し秋に早期落葉するため、落ち葉を集めて処分し発生初期に殺菌剤を散布する カイガラムシ・アブラムシ:枝葉に付いて樹勢を弱めるため、剪定で風通しをよくし発生時に防除する

連作

カキノキ科の果樹で一度植えると長年同じ場所で育てるため連作の概念は当てはまりませんが、古い柿を抜いた跡地は育ちが悪くなりやすいので植え場所は変えます。

品種

初心者には渋抜き不要で1本でも実がつきやすい完全甘柿がおすすめで、「富有」「次郎」などが扱いやすい品種です。

主産地

和歌山・奈良・福岡が主産地で、上位数県で全国収穫量の半分近くを占めます。

育て方のコツ

柿は枝先の数芽にしか花芽がつかないため、切り詰めず混んだ枝を間引く透かし剪定を冬に行います。葉15〜20枚に1果を目安に摘果すると、大きく甘い実が毎年安定して穫れます。

資料

農研機構NARO/農水省e-Stat(作況調査 果樹)/種苗会社の栽培情報を参考に作成

解説動画

視聴済み

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[Persimmon cultivation] Ribovege for beginners! Explaining how to grow from seeds! [Hyponex]

概要

スーパーで買った柿の実から取り出した種を育て、5年で収穫にこぎつけた経験をもとに、初心者でも手間をかけずに柿を種から育てる方法を解説する回。品種は問わず、どの柿の実の種でも使えます。

収穫までの間も庭木や観葉植物として楽しめるのが柿づくりの魅力だと紹介しています。ポイントは「冬を再現して発芽させる」「最初は小さな鉢で育てる」「肥料は薄くこまめに」の3つ。

種の準備と冬越し処理(休眠打破)

実から種を取り出したらキッチンペーパーで挟んで周りのジェル状の部分をしっかり拭き取ります。ここが残るとカビの原因になります。

キッチンペーパーを湿らせてアルミホイルで包み、そのまま冷蔵庫に約2ヶ月入れて疑似的に冬を経験させます。これが休眠打破で、柿は一度冬を経験しないと春に発芽しない性質があります。

同じ方法はりんご・桃・チェリーなどにも有効です。冷蔵庫の中で根や芽が出てしまうことがあり、放置すると弱々しくなるので、1ヶ月を過ぎたら週1回は開けて様子を確認します。黒カビが出たらペーパーを新しくし、清潔に保ちます。

小さな鉢での育苗と水やり

根が出たら3号(9cmほど)の小さめの鉢、特に縦の切れ目が入ったスリット鉢がおすすめです。野菜用の土の真ん中に種を置き、指先で軽く土をかぶせるだけ。

2週間ほどで3cmほどの芽が出ます。鉢上げの目安は気温15℃以上で、ゴールデンウィーク以降が適期。

30cmほどに育ったら一回り大きい鉢へ植え替えます。植えて3週間はまだ根が張っておらず水を吸えないため、水のやりすぎは根腐れを招きます。

水やりは控えめにし、水を求めて根を張らせるほうが丈夫に育ちます。また苗が20cmになるまでは直射日光を避け、半日陰やレースカーテン越しの柔らかい光で育てます。

肥料のやり方

5月に植えた苗は驚くほど早く成長しますが、肥料を与えすぎると肥料焼けで生育が止まったり枯れたりします。肥料は薄くこまめに。

液体肥料(ハイポネックス)は1000倍に薄めて2週に1回、鉢上げ後3週間目以降から与えます。それより前、根が張る前の段階にはカルシウムなど微量ミネラル入りのリキダスを使うと根のスタートダッシュになり、暑さ寒さのストレスにも強くなります。植え付け時に土へ混ぜ込む緩効性肥料マグァンプを使えば、長期間安定して肥料を供給できます。

よくある質問

種から育てても元と同じ柿になるとは限らず、甘柿を植えても渋柿ができる可能性があります(逆に元より美味しくなることも)。実がなるまでは早くて5年ほどで、温暖化で期間が短くなる傾向もありますが、品種や種によって差が大きいので気長に育てます。

柿は寒さに強く、鉢植えで20cm以上・幹もある程度太くなれば関東程度の寒さなら屋外でそのまま冬越しできます。それまでは光に当てたり不織布の寒さ防止ネットをかけると安心です。

出典: ハイポネックス ジャパン(YouTube)で動画を見る ▶

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