かき
カキノキ科の果樹。旬は10〜11月、育てやすさは「やさしい」。


科
カキノキ科
旬
10〜11月
育てやすさ
やさしい
向く栽培環境
露地
区分
定番
種まき
柿は種からではなく苗木から育てるのが基本で、種苗店で1〜2年生の接ぎ木苗を購入します。実生から育てると結実まで年数がかかり、品質も安定しません。
植え付け
落葉期の12〜3月(寒冷地は3月)に植え付けます。成長すると大きくなるため、庭植えでは他の樹との間隔を4〜5mほど確保します。
収穫
10〜11月が収穫期です。果実全体がその品種本来の濃いオレンジ色に色づき、ヘタの周りまで着色したら適期で、ハサミでヘタを残して切り取ります。
日当たり
日当たりと水はけのよい場所を好み、比較的丈夫で寒さにも耐えるため、暖地から中間地で広く露地栽培できます。
水やり
植え付け直後や根が張るまではしっかり水やりし、地植えで根付いた後は基本的に降雨に任せ、真夏に乾燥が続くときだけたっぷり与えます。
肥料
植え付け時に堆肥や有機質肥料を元肥として施し、追肥は年数回に分けて与え、実がなり始めた樹には収穫後のお礼肥も効果的です。
出やすい病害虫
カキノヘタムシガ(カキミガ):6月と8月ごろ幼虫がヘタから食入し落果を招くため、発生時期に薬剤散布し被害果は早めに除去する 落葉病(角斑落葉病・円星落葉病):初夏に感染し秋に早期落葉するため、落ち葉を集めて処分し発生初期に殺菌剤を散布する カイガラムシ・アブラムシ:枝葉に付いて樹勢を弱めるため、剪定で風通しをよくし発生時に防除する
連作
カキノキ科の果樹で一度植えると長年同じ場所で育てるため連作の概念は当てはまりませんが、古い柿を抜いた跡地は育ちが悪くなりやすいので植え場所は変えます。
品種
初心者には渋抜き不要で1本でも実がつきやすい完全甘柿がおすすめで、「富有」「次郎」などが扱いやすい品種です。
主産地
和歌山・奈良・福岡が主産地で、上位数県で全国収穫量の半分近くを占めます。
育て方のコツ
柿は枝先の数芽にしか花芽がつかないため、切り詰めず混んだ枝を間引く透かし剪定を冬に行います。葉15〜20枚に1果を目安に摘果すると、大きく甘い実が毎年安定して穫れます。
資料
農研機構NARO/農水省e-Stat(作況調査 果樹)/種苗会社の栽培情報を参考に作成
解説動画
視聴済み
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の解説動画
[Persimmon cultivation] Ribovege for beginners! Explaining how to grow from seeds! [Hyponex]
概要
スーパーで買った柿の実から取り出した種を育て、5年で収穫にこぎつけた経験をもとに、初心者でも手間をかけずに柿を種から育てる方法を解説する回。品種は問わず、どの柿の実の種でも使えます。
収穫までの間も庭木や観葉植物として楽しめるのが柿づくりの魅力だと紹介しています。ポイントは「冬を再現して発芽させる」「最初は小さな鉢で育てる」「肥料は薄くこまめに」の3つ。
種の準備と冬越し処理(休眠打破)
実から種を取り出したらキッチンペーパーで挟んで周りのジェル状の部分をしっかり拭き取ります。ここが残るとカビの原因になります。
キッチンペーパーを湿らせてアルミホイルで包み、そのまま冷蔵庫に約2ヶ月入れて疑似的に冬を経験させます。これが休眠打破で、柿は一度冬を経験しないと春に発芽しない性質があります。
同じ方法はりんご・桃・チェリーなどにも有効です。冷蔵庫の中で根や芽が出てしまうことがあり、放置すると弱々しくなるので、1ヶ月を過ぎたら週1回は開けて様子を確認します。黒カビが出たらペーパーを新しくし、清潔に保ちます。
小さな鉢での育苗と水やり
根が出たら3号(9cmほど)の小さめの鉢、特に縦の切れ目が入ったスリット鉢がおすすめです。野菜用の土の真ん中に種を置き、指先で軽く土をかぶせるだけ。
2週間ほどで3cmほどの芽が出ます。鉢上げの目安は気温15℃以上で、ゴールデンウィーク以降が適期。
30cmほどに育ったら一回り大きい鉢へ植え替えます。植えて3週間はまだ根が張っておらず水を吸えないため、水のやりすぎは根腐れを招きます。
水やりは控えめにし、水を求めて根を張らせるほうが丈夫に育ちます。また苗が20cmになるまでは直射日光を避け、半日陰やレースカーテン越しの柔らかい光で育てます。
肥料のやり方
5月に植えた苗は驚くほど早く成長しますが、肥料を与えすぎると肥料焼けで生育が止まったり枯れたりします。肥料は薄くこまめに。
液体肥料(ハイポネックス)は1000倍に薄めて2週に1回、鉢上げ後3週間目以降から与えます。それより前、根が張る前の段階にはカルシウムなど微量ミネラル入りのリキダスを使うと根のスタートダッシュになり、暑さ寒さのストレスにも強くなります。植え付け時に土へ混ぜ込む緩効性肥料マグァンプを使えば、長期間安定して肥料を供給できます。
よくある質問
種から育てても元と同じ柿になるとは限らず、甘柿を植えても渋柿ができる可能性があります(逆に元より美味しくなることも)。実がなるまでは早くて5年ほどで、温暖化で期間が短くなる傾向もありますが、品種や種によって差が大きいので気長に育てます。
柿は寒さに強く、鉢植えで20cm以上・幹もある程度太くなれば関東程度の寒さなら屋外でそのまま冬越しできます。それまでは光に当てたり不織布の寒さ防止ネットをかけると安心です。
Potted Persimmon Cultivation [Cultivation Guide]
概要
鉢植えでの柿栽培について、植え付けから収穫までの流れをまとめて解説する栽培ガイド。今回植えるのはベビーパーシモンとも呼ばれる、果実が非常に小さい渋柿の枝変わり品種「筑波(砂道系)」です。鉢栽培なので木を大きくしすぎず、開心自然形に仕立てていきます。
植え付け
植え付け適期は11月中旬から年末の秋植えと3月頃の春植えで、柿は根の成長が遅いため個人的には春植えがおすすめ。ポット苗は根をあまりいじらないほうが活着が安定するので、根を崩さずそのまま鉢の中央に置いて植えます。
培養土を浅く敷いて高さを合わせ、植え付け後は棒を繰り返し挿して土中の空気を抜き、減った分を土で調整します。継ぎ木部分を埋めると生育が悪くなるので埋めないよう注意。
植え付けたら苗を切り返し、養分を集中させて元気な枝を伸ばし、木の高さを調整します。切り口には木工用ボンドやトップジンペーストを塗って枯れ込みを防ぎます。
1年目の枝管理と誘引
4月末には新梢が伸び始めます。柿の枝は放っておくと上へ上へと伸びて管理しにくくなるため、枝が伸び始めるこの段階で誘引して角度を調整します。
この時期の誘引が将来の樹形を大きく左右するので重要。足場がなければリングウェイトなどを使い、枝の角度を下げます。
8月中旬に角度の癖がついたら誘引をやめてかまいません。柿は枝の先端が花芽になるため、冬の剪定で枝を切り返すと翌年花がつかない点に注意します。
冬の剪定と骨格づくり
植え付け1年目は根の成長が遅く生育がゆっくりで、少しずつ加速していきます。開心自然形に仕立てるため、幹から3〜4本の枝を等間隔に選んで骨格とし、それ以外の幹から出た枝は基本的に切り落とします。
先端が二股に分かれている枝はどれか1本に決め、伸ばしたい方向・角度に近い枝を残します。上方向に強く伸びた枝や、他の枝と重なる・込み合う枝は間引きます。
残した各芽から枝が伸び、2年目から成長が加速するため、切りすぎに見えるくらいしっかり剪定してよいとのこと。鉢栽培で木を大きくしないので先端の切り返しは行いません。切り口はボンドやペーストで保護します。
2年目以降と収穫
植え付け2年目には木の骨格が概ね完成し、早ければこの年から花が咲いて果実がつきます。4年目の夏にはしっかりした柿の木に育ち、果実も安定してなるように。
鉢栽培でも食べきれないほど実がなります。今回は渋柿なので食べるには渋抜き(干し柿など)が必要ですが、緻密な果肉の食感は渋柿ならではの魅力だと紹介しています。
Grow persimmon from store-bought persimmon
概要
スーパーで買った柿から取った種を育てる、1年間の成長記録。全部で10粒の種を取り、発芽から冬越しまでを追った映像中心の記録動画です。
発芽から植え替え
種を土に植えて約3ヶ月後に根が出てきましたが、発芽には容器が小さすぎたため掘り起こして植木ポットに植え替え。思った以上に根が伸びており、根を下にして植えると発芽できそうな状態に。
庭の柿の木の新芽が出るのと同じ頃に芽が出始め、本葉が出たものから順に植え替えていきます。徒長した苗も見られ、成長の早い2本が先行。最終的に8本の苗になりました。
夏の成長と病害虫
夏になると一気に成長し、草丈は13cm、成長の早い苗は16cmに。肥料を与えます。
葉が虫に食べられた跡や斑点が現れ、庭の柿の木に実った柿の葉から伝染したとみられる症状も。毛虫には注意が必要です。倒れて茎が折れた苗もありましたが無事なものもありました。
冬越し
11月になり寒くなると葉が落ち、来年出る芽がたくさんついた状態に。簡易ビニールハウスに入れ、茎に布を巻いて防寒します。
朝は-5℃、1月には雪も降りましたが苗は無事。ハウスに入れていない苗は朝8時でも土が凍っていました。ここまでで柿の1年間の成長記録となります。
【柿 摘果 夏剪定】柿の摘果と剪定のポイント!カキノヘタムシガ対策【道法スタイル実践中】
概要
無農薬・無肥料で柿を育てるための、摘果と夏剪定のポイント、そしてカキノヘタムシガ対策を解説する回。不完全甘柿「禅寺丸」などを実際に見ながら作業を実演します。
柿の種類選び
柿には甘柿(完全甘柿)、不完全甘柿、渋柿の3種類があります。完全甘柿は熟せば種の有無に関わらず甘くなりそのまま食べられます。
不完全甘柿は種がたくさん入るとその周囲から渋が抜けますが、種が少ないと渋が残ります。渋柿は種が入っても渋が抜けないため、渋抜きや干し柿にして食べます。品種によっては1本では実がならず受粉樹や相性が必要な場合があるので、これから植えるなら種類と受粉の要否をよく確認します。
摘果の時期と目安
摘果は実がつきすぎたときに数を調整する作業で、放っておくと木に負担がかかり翌年の実つきが悪くなるのを防ぎます。柿は7月中旬頃まで生理落果(実を自分で落とす)が続くので、それが終わってから摘果します。
生理落果の原因は実のつきすぎや受粉不良など。1個の実に必要な葉は20〜30枚が目安で、通常は1枝1個程度。
ただし無農薬の場合はカキノヘタムシガが入って実を落とすため、保険として1枝に2個ほど多めに残します。落とすのは傷のある実、小さい実、いびつな実、そして上を向いた実。
上向きの実は甘み(オーキシン/糖)が溜まりにくく甘くなりにくいため落とし、下向きの実を残します。実演では1枝あたり2個ずつ、間隔を空けて独立させるように摘果していきます。
夏剪定
夏剪定は基本的にほとんど必要ありません。夏芽が同じ場所から2本以上出ている場合だけ、1本に整理して伸ばします。
それ以外は触らないほうがよく、特に徒長枝(勢いよく伸びた枝)は切ってはいけません。徒長枝には翌年おいしい実がたくさんつくためで、去年残した徒長枝に多くの実がついている実例を示しています。
徒長枝を切ると木が弱り、カキノヘタムシガが入りやすくなります。年足(その年伸びた枝)は残すのが基本です。
無農薬・無肥料の注意点
無農薬栽培では肥料を与えないのが大前提。肥料を与えなくても元気に育ち、むしろ与えると徒長枝が過剰に暴れます。
徒長枝を残して剪定を続けると、カキノヘタムシガの被害も年々減っていく実例があります。それでも被害がゼロにはならないため、虫が入った場合に備えて摘果は控えめにし、実を多めに残しておくのがポイント。
8月以降はヘタに虫が入って色が変わった実は落とし、隣の実へ移るのを防ぎます。おまけで甘柿「前川次郎」、りんごのような食感の香水、栗なども紹介しています。
【柿 全部 落ちる】なぜ柿の実がボトボトと全部落ちてしまうのか
概要
花は咲いて実もなるのに、柿の実がどんどんポロポロ落ちてほとんど残らない、という悩みに答える解説回。原因を理解すれば毎年実をならせられるとして、カキノヘタムシガ以外の落果原因を4つに分けて説明します。
生理落果
柿は自分で実を落とす作用が強い果樹で、花が咲いて実をつけても、木に力がない・まだ若い・つけすぎた場合などに実を落とします。生理落果には前期と後期があり、前期はおよそ6月から7月の梅雨の時期に続きます。ある程度落ちるのは自然なことですが、全部落ちてしまう場合は他の原因が重なっています。
受粉不良と品種特性
柿には単為結果力(受粉しなくても実をつける力)と種子形成力(受粉して種を作る力)という2つの特性があり、品種によって強弱が異なります。代表品種の富有は1本では実がなりにくく、受粉しないと実が落ちやすい一方、受粉すれば安定して実をならせられます。柿は雌花しか咲かない品種が多く、1本ではならない木があるため、近くに花粉の多い受粉樹(禅寺丸、西村早生など)を植えると実つきがよくなります。
木の若さ(樹性)
接ぎ木苗は3〜4年目から実をつけ始めますが、その頃は木を大きくする方に力を入れているため、実がついても落とすことがよくあります。種から育てた実生の場合は7〜8年ほど実をつけず、ついても落ちやすい。接ぎ木で10年ほど経ち木が大きくなると、実をつける方に力を回すようになり実が残りやすくなります。
栽培環境と剪定
1本しか植えていない、単為結果性の弱い同じ品種ばかりで受粉樹がない、といった環境では実がつきにくく落ちやすくなります。密植させすぎるとお互いの成長を妨げて木が弱り、落果につながります。
また下へバツバツと切る強い剪定をすると、植物は元に戻ろうと実をつけるより枝を伸ばす方に力を入れるため、実がなっても落としてしまいます。落果は複数の原因が重なって起きるので一つずつ潰していくこと、そしてこれから植えるなら品種の特性をよく調べて選ぶことを勧めています。おまけで禅寺丸に8月からカキノヘタムシガが入り始めた様子を示し、無農薬なら摘果を控えめにするよう補足しています。
☘287: [Q&A] How to Grow Persimmons | Tips for growing delicious persimmons and how to harvest the...
概要
柿の育て方について特に多い質問にQ&A形式で答える回。柿は放置しても育つ手間のかからない木で、樹高は2〜5mほどに成長します。
あまり高くしたくない場合はしっかり剪定すれば木の高さや形を管理できます。紅葉も美しい果樹です。
土作りと植え付け時期
水やりと肥料
鉢植えの場合、成長期の5月〜9月は1日2回しっかり水やりし、それ以外の時期は土が乾いたらたっぷり与えます。夏は特に乾きやすいので注意。
地植えは基本的に降雨に任せますが、夏の日照りが続く時期は水やりします。肥料は12月〜1月、7月上旬、収穫後に与えるのが一般的。
追肥には緩効性肥料を施します。肥料過多になると翌年実がつきにくくなることがあり、実がならない・落果が目立つなら肥料を控えて様子を見ます。
摘蕾・摘果
摘蕾は花が咲く前につぼみを摘む作業。新しい枝1本にはつぼみが5〜7個つくので、枝1本につぼみ1つになるように摘みます。
枝の中央にある・下を向いている・虫がついていないつぼみを残し、葉5枚に満たない弱い枝のつぼみは全部摘み取ります。摘果は果実のつきすぎを防ぐ間引きで、実がついたらできるだけ早く行います。
遅れると美味しい柿がならない可能性があるので注意。葉15〜20枚あたり果実1つになるように摘果するのがポイントで、翌年の花もできやすくなります。
基本情報と病害虫
置き場所は日当たりと風通しの良い場所。水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与えます。病害虫はカイガラムシが発生する場合があり、見つけたら早めに対策します。
ほかのオトモ
同じ作りの図鑑が全11本あります。内容の近いものから並べています。
オトモドリンク&イーツ
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