道具図鑑 | オトモマッスル

クリームなどを容器から取り出すへら状の道具

用途

クリームや軟膏状の化粧品を容器から取り出す際に、指を使わずに必要な量をすくい取るためのへら状の道具です。指に付着した雑菌が容器の中身に入り込むのを防ぐ目的で使われ、指を直接入れる容器で特に活用されています。米国FDAは化粧品を使う前の手洗いを、とくに指を容器に入れる場合に勧めています。2026年の総説は、製造時の管理を守っていても、自宅で使い始めたあとの汚染が起こりうると述べます。

選び方

素材にはプラスチック製、金属製、シリコン製などがあり、耐熱性や耐薬品性、しなり具合が異なります。先端の形状も平らなものや丸みを帯びたものなど製品によって違いがあり、使う容器の口の大きさや中身のかたさに合わせて選ぶとよいとされています。

使い方と手入れ

使用のたびに洗って清潔に保ち、よく乾かしてから保管します。複数の化粧品で使い回す場合は、それぞれの使用の前後にきちんと洗浄することで、雑菌が別の容器に持ち込まれるのを防ぎやすくなります。スパチュラの調査ではありませんが、サウジアラビアの研究チームが利用者の化粧ブラシ57本を調べたところ、グラム陽性菌が81%と優勢でした。ただし、洗う頻度と肌トラブルの間に統計上の関連は見られませんでした。

スパチュラ

種類と値段を見られます

Amazon楽天

解説動画

視聴済み

0/1

【プロ直伝】本当は教えたくない!メイク用スパチュラの使い方

指で塗るときとの違い

リキッドやクリームタイプの化粧品を指で直接肌にのせると、指の体温や力加減によって厚みにムラが出やすいとされています。スパチュラを使うと、手の甲などに取った化粧品を少量ずつすくって肌にのせられるため、薄い層を重ねるようにして厚塗りを防ぎやすいという使い方が紹介されていました。

当て方で変わるのせる量

スパチュラを肌に対して立てて使うと狭い範囲に少なめの量を、寝かせて使うと広い範囲に多めの量をのせやすいという使い分けが紹介されていました。頬のような広く平らな部分と、鼻筋や小鼻のように凹凸のある部分とでは、当てる角度や動かし方を変えるとなじませやすいとされています。

テクスチャーによる扱いやすさ

しっとりとした質感のリキッドタイプやクリームタイプは時間をかけてスパチュラで整えやすい一方、乾きの早いテクスチャーは手早く仕上げる必要があり、慣れないうちは扱いにくく感じられることがあるとされています。ファンデーションだけでなく、下地やポイントメイク用のプライマーをすくって使う場面でも同じ道具が活用できると紹介されていました。

使用後の手入れ

肌に直接触れる道具のため、使用後はそのままにせず、除菌シートなどで拭き取って清潔な状態を保つことが基本として紹介されていました。毎日使うものだからこそ、化粧品の付着を放置しない習慣が衛生面での安心につながるとされています。

出典: ALISAのメイク講座(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 公的機関・英語 米国食品医薬品局(FDA) Microbiological Safety and Cosmetics
  2. 論文・英語 Iskandar K, Marchin L, Roques C(2026) Microbial contamination of medicines, medical devices, cosmetics, child and personal care products: a comprehensive review of secondary contamination risks in home-use settings
  3. 論文・英語 Attar RMS, Imam MA(2025) Assessing the Levels and Types of Bacterial Contamination in Cosmetic Brushes: Implications for Beauty and Hygiene in Jeddah City