間をあけて再読する
頭に残す
続けて2回読まず、日をまたいでもう一度読む
どんな技?
同じ文章を2回読むなら、続けて2回ではなく日を分けます。1回目を読んだ日付を目次の脇に書き、数日後に同じ節を開きます。2回目は頭から通さず、見出しを見て思い出せない節だけを拾う形にします。決めるのは読む回数ではなく、いつ読むかのほうです。2回で足りない節だけを選び直し、3回目に回します。冊全体を2周する必要はありません。
なぜ効くのか
続けて読むと1回目の記憶が残ったまま2回目に入るので、すらすら進みます。この滑らかさが判断を狂わせ、直後のテストだけ有利になります。間をあければ忘却曲線の下り坂を進んだ状態から読み直すことになり、読み直しに手間がかかる分だけ後まで残りやすくなります。同じ2回でも、いつ読むかで後のテストの向きが変わります。
やり方
1回目に日付を書き、3日から1週間あとに同じ節を開く予定を先に入れておきます。2回目の前に見出しだけ見て中身を言えるか試し、言えなかった節から読み直します。2回目も目で追うだけにせず、思い出す練習を混ぜたほうが強い形になります。予定は紙の一覧でも足り、1章ずつずらして並べると回りやすくなります。月をまたぐ節は一覧の先頭に置きます。
はまりどころ
あければあけるほど良いわけではなく、3.5週間あけると続けて読んだ場合と差が出なかった報告があります。間隔は1週間前後までを目安にします。そもそも再読は総説で有用性の低い側に置かれる技で、回数を重ねても積み上がりません。回数への否定は何度も読み返して覚える、練習全体を日に割り直す原則は間をあける練習が担当です。
確かめられ方
Rawson と Kintsch 2005 は大学生423人を対象に、続けて再読すると直後のテストだけ有利になったと報告しています。1週間あけた群は、2日後のテストで有利でした。Verkoeijen ら 2008 でも4日あけた再読が続けて読むより良く、3.5週間あけると差は消えています。材料は説明文の読解で、最適な間隔は分かっていません。