復習の間隔を決める
くり返し方
本番までの日数から、戻る日を先に置いておく
どんな技?
本番の日付から逆算して、戻る日をカレンダーに先に書き込みます。3週間後の試験なら今日・3日後・10日後のように数回ぶんの日付を置き、その日は決めた範囲だけに触ります。手応えがあった日に予定を飛ばさず、先に書いた日付のまま進めるのが要点です。道具は紙のカレンダーと範囲のメモで足ります。覚える中身より先に、戻る日のほうを決めてしまう順番です。
なぜ効くのか
忘れ方は最初が急で、あとはゆるやかになります(忘却曲線)。戻る日が近すぎるとまだ覚えている状態をなぞるだけになり、遠すぎると手がかりが尽きて一から覚え直す形に近づきます。長く持たせたいほど間を長く取るほうが後で出やすいという向きは、実験でそろっています。日付を先に置くのは、間をあける練習をその日の気分に任せないためです。
やり方
まず本番の日を置き、そこからさかのぼって戻る日を3回から5回刻みます。順番は段取り側の終わりから逆に組むと同じ向きです。各回でやる範囲を書き添え、当日は教材を閉じて思い出す側から始めます。間は数日から2週間の幅で、本番が遠い時期ほど長めに取ります。1回で言えなかった項目には日付を1つ足し、覚え直しを重ねるへ渡します。
はまりどころ
間隔をだんだん伸ばす方式が一番だ、とは言えません。等間隔に対する優位は実験室でも出ていないので、伸ばす形にこだわる必要はありません。1年後まで持たせたい場合の間は週から月の単位になり、試験前の数週間の話とは別物です。予定を詰めて回数を増やすと、1回あたりが浅くなります。間隔の正解を日数で言い切れる段階ではありません。
確かめられ方
Cepeda らが2008年に行った実験は1,350人以上を対象に、最長3.5か月の間隔と最長1年後のテストを比べています。最適な間隔は本番までの日数が伸びるほど長くなり、その日数に対する割合で見ると1週間後で20〜40%、1年後で5〜10%まで下がりました。Karpicke と Roediger の2007年と2009年の報告では、間を広げていく方式が等間隔より優れるとは言えませんでした。