できた後もやり込む
くり返し方
解けるようになってから、同じ問題をさらに重ねる
どんな技?
解けるようになった問題を、そこで止めずに同じ回のうちに何問か重ねます。試験の前日に、もう解ける形の計算を何十問も続けるのがこの形です。新しい内容を足すのではなく、できた内容の上に積むぶんだけ時間を使います。手を動かす種類は変わらないので、その日の中で足すのがいちばん簡単です。どこで止めるかを自分で決める必要が出てきます。
なぜ効くのか
くり返すほど手が速く動くようになり、注意を使わずに走る自動化の側へ寄っていきます。ただし積み上げたぶんは日がたつほど薄れ、数週間先のテストでは差がほとんど残りません。同じ回に積むと手がかりの場面が同じままなので、日をあけて戻る形ほど後日には出てきません。効くかどうかではなく、時間を足す先が同じ日か別の日かで残り方が変わります。
やり方
1度できたと思ったところから、同じ種類を数問だけ足して切り上げます。それ以上を同じ日に積むより、余った時間は間をあける練習へ回すほうが後日に残ります。翌日も続けるなら、同じ問題ではなく形を変えて思い出す側へずらします。手が止まらない速さまで上げたい場面は、迷わず出るまで繰り返すが近い技です。何問足したかを書き留めると、次の日に量を決めやすくなります。
はまりどころ
効き目が見えるのは1週後あたりまでで、それより先まで残ったという報告はありません。試験が数週間先なら、同じ時間を別の日に割り直したほうが得になります。翌日の1回のためだけに積む形は一夜漬けと地続きで、後日まで持ちません。何時間も同じ問題を続けると雑になり、間違いのほうを練習することにもなります。捨てる技ではなく、本番が近い時期に限って使う技です。
確かめられ方
Rohrer らが2004年に218人で行った実験では、一度できてからさらに積んだ側が1週後に大きく上回りました。ただし差は9週後までに縮み、確かめられているのも1週後と9週後の比較までです。Rohrer と Taylor の2006年の報告では、数学の練習で同じ回の量を増やしても後日はほとんど変わらず、別の日に分けた側が効いていました。