カードは一束で回す
くり返し方
小分けにせず、大きい束のまま一周ぶん回す
どんな技?
覚える札を小分けにせず、大きい束のまま端から端まで1周させます。60枚あるなら15枚ずつ4回に区切らず、60枚を通して1周し、それをまた繰り返します。1枚が戻ってくるまでの間は自然に長くなり、その間に他の札がはさまります。束をまとめるだけなので、紙のカードでもそのまま始められます。分ける手間も要りません。
なぜ効くのか
束が大きいほど、同じ札が戻ってくるまでの間が長くなります。つまり手元で間をあける練習が起きている形で、効いている理由もそちらへ寄せて説明されています。小分けにすると同じ札が短い間に何度も来るので、覚えたばかりの状態をなぞるだけになります。それでも進んだ手応えは小分けのほうが強く、わかった気が出ます。
やり方
1周に使える時間から束の大きさを決め、数十枚をひとまとめにします。途中で言えた札を抜かず、言えた札も残すままで端まで通します。1周が長すぎて集中が切れるなら、束を割るのではなく1周を数日に分けます。覚えたかどうかの見積りは1周を終えたあとに回し、覚えたかを後で見きわめるに渡します。束は1つに保ち、増えた札は同じ束の後ろへ足します。
はまりどころ
手応えは小分けのほうが良いので、実感で選ぶと小さい束へ戻ります。続けるかどうかを後のテストの結果で決めるところまでが、この技の中身です。確かめられている材料は試験用の単語対なので、理解や技能の練習に同じ形を広げる話ではありません。1周が終わらないほど多いなら、束を割る前に覚える範囲を削ります。手応えの逆を選ぶので、やめたくなる日が出てきます。
確かめられ方
Kornell が2009年に行った3つの実験では、大きい1束のほうが小さい4束に分けるより後の成績が良く、90%の参加者で上でした。材料は試験用の単語対で、大学生がウェブの学習プログラムで学ぶ場面に限られ、技能や理解の学習は含まれていません。ただし本人の実感は逆で、最初の学習のあと72%が小分けのほうが効いたと判断しています。