インターリービング

くり返し方

一種類ずつ固めず、複数の種類を混ぜて練習する

どんな技?

1種類ずつ固めて練習せず、違う種類を混ぜて順に出します。同じ公式を10問続けるのではなく、A・B・C・Aのように混ぜ、1問ごとにどれを使う場面かから考えます。混ぜる相手は似ていて紛れやすいものを選びます。順番を入れ替えるだけなので、問題集を解く順を変えれば今日から始められます。増える手間は並べ替えのぶんだけです。

なぜ効くのか

固めて解くと使う手が始めから決まっているので、選ぶ練習にはなりません。混ぜると毎回どれを使うか決め直すことになり、見分ける手がかりのほうが練習されます。加えて同じ種類の間が自然にあくので、間をあける練習と同じことが自動で起きます。練習中の正答率は落ちますが後のテストで上がる場面があり、望ましい困難として整理されています。

やり方

紛れやすい2、3種類を選び、1問ずつ交代させて解きます。1問ごとに、手を動かす前に種類の名前を言ってから始めます。混ぜる幅は種類が離れすぎない範囲までで、別の科目をまたぐ形は狙いから外れます。文章を読んで覚える課題では効いていないので、そこは思い出す練習の側に任せます。並べ替えは前の晩に済ませておけます。

はまりどころ

この技は材料で結果が入れ替わります。似たものを見分ける学習では効きますが、説明文の教材では差が出ず、単語の暗記では逆向きの結果でした。練習中の正答率が下がるため、効いていないと感じて途中でやめやすいのも難点です。まとめられた評価が中程度までで止まっているのは、この振れ幅のためです。混ぜる相手を選び間違えると効きません。

確かめられ方

Brunmair と Richter が2019年に行った59研究のメタ分析は、全体では中程度としつつ、材料が似ているほど効くと報告しています。説明文の教材では効かず、単語の暗記ではg=-0.39と逆向きでした。教室では Rohrer らの2020年の中学数学の比較試験がありますが、間あけと同時に操作されているので、混ぜたぶんだけの取り分は分けられていません。

解説動画(海外・英語): Interleaving vs Blocked Practice – The positive benefits of interleaved practice/Colin Kilday

分野ごとに固める: 動画は医学部の試験勉強を例に、月火水は循環器、木金土は呼吸器、次は消化器と1分野ずつ固めて進めていた自分のやり方を挙げます。通しでやりきるとその分野は分かったという手ごたえが出て、短い期間で仕上がったようにも見える。これが固めて練習する形で、多くの学生がふだんこうしていると述べます。

手ごたえは残らない: ただし固めた側は、覚えたのと同じ速さで抜けていくと動画は言います。月の初めに循環器を終えて試験が月末なら、そこから試験の日までその分野に触れないまま、忘却曲線の通りに落ちていく。打つ手は戻ることだけなのに、戻るころには抜けている——ここを固める形の弱点として挙げます。

実験での逆転: 紹介される実験では、見慣れない立体の体積を出す練習を2組に分けます。片方は同じ形をまとめて解き、もう片方は形を入れ替えながら解きました。練習中の平均は固めた組が80点、混ぜた組が67点。ところが1週間後に同じ種類の別問題を解くと、固めた組は20点、混ぜた組は63点でした。

違いが見えてくる: もう一つの利点として、近い分野どうしを混ぜると見分けがつくようになる点が挙がります。心不全の人に胸水があり腎臓も悪い、というように実際は分野が重なるので、どこが同じでどこが違うのかを言えることが要る。混ぜた練習はその見分けそのものの練習になっていると述べます。

難しさを引き受ける: 切り替えはつかみかけたところで引きはがされる感じがして、固めるやり方に戻したくなります。動画はそこが効いている部分だと言い、試験の問題も分野順には並ばないので混ざったまま答える練習にもなると述べます。学ぶ側に難しいほど後まで残る、という望ましい困難の向きで締めます。