先に解いてみる
思い出す練習
習う前に問題を解き、外してから答えを読む
どんな技?
これから読む章の問題を、開く前に一度答えてみます。章末の問題を先に見る、見出しを疑問文に直して自分に出す、どちらでもかまいません。習っていないのでほとんど外れますが、外すこと自体が前提です。答えを書いたらそのまま本文を読み、自分の答えとのずれを確かめます。外した問いに答えが付くまでを一組にして、外した数そのものは気にしません。
なぜ効くのか
先に問われると、答えの置き場所が空いた状態で本文に入ることになります。読みながらその空きを埋める形になるため、問われた箇所で目が止まりやすくなります。自分の答えが外れたと分かってから正解を読むので、ずれの大きい箇所が残ります。うまく取り出せない状態をあえて通る点で望ましい困難にあたり、すらすら読める回とは頭の使い方が変わります。
やり方
章に入る前に、見出しから3〜5問を作るか章末の問題を開きます。1問20秒で思いつく答えを書き、調べずに次へ進みます。全部書けたら本文を読み、自分の答えの横に正解を足します。読み終えたら外した問いだけもう一度閉じて答えます。前置きに使う時間は5分前後で、問いは章ごとに作り直します。答え合わせは答え合わせをするの手順に寄せます。
はまりどころ
解いたまま答えを読まずに終えると、外れた答えのほうが残ります。効きがはっきりするのは先に問われた箇所そのもので、章の全体に広がるとは限りません。ふつうの授業に足した教室の研究では差が出ていません。「間違えるほど覚える」という話でもないので、詰め込みには向きません。読む前に問いを作る手順は読む前に問いを立てるが担当です。
確かめられ方
Pan と Sana 2021 は5実験・計1,573人で、事前に解いてから読んだ群が読んだあとに解いた群と同等以上だったと報告しています。材料は説明文の教材で、確かめたのは5分後と48時間後です。前置き質問を集めた St. Hilaire ら 2023 のメタ分析もありますが、Geller ら 2017 の教室では上乗せが出ていません。