途中でテストを挟む

思い出す練習

全部終えてから試さず、区切りごとに閉じて思い出す

どんな技?

長い教材を一気に通さず、区切りごとに閉じて思い出します。1時間の講義動画なら15分前後で止め、その区切りに出てきたことを何も見ずに言うか書きます。終わったら次の区切りへ進み、また同じところで止めます。止める場所は、始める前に節や章立てで決めておきます。最後にまとめて解く形とは別で、途中で挟むことのほうがこの技の中身です。

なぜ効くのか

途中で試すと、次の区切りに入るときの構えが変わります。あとで問われると分かっているので聞き方が変わり、うわの空になる時間が減ったという報告があります。区切りの直後に出すので、まだ新しいうちに一度取り出す形にもなります。前の区切りを先に出しておくと、後の区切りと混ざりにくくなります。最後だけ試す形では、終盤まで注意が保ちにくいままです。

やり方

教材を3〜4の区切りに割り、区切りの直後に1〜2分閉じて思い出します。動画なら章立て、本なら節がそのまま区切りに使えます。書き出す量は思い出せた分だけでよく、答え合わせは区切りの終わりに開いてします。区切りの回数は教材の長さで変えます。決まった正解は出ていないので、細かく刻みすぎないところから始めます。

はまりどころ

挟む回数を増やすほど良くなるとは確かめられていません。挟むこと自体が目的になると、教材が進まなくなります。効いていたのは区切りの直後に閉じる形で、まとめ解きに置き換えると別の話になります。試した内容が残るという話は思い出す練習の側で、こちらは次の区切りの学び方が変わるという話です。通しで詰め込む形の限界は一夜漬けが扱います。

確かめられ方

Szpunar・McDermott・Roediger 2008 は、長い教材を区切ってその都度テストした群で最後の区切りの成績が上がり、注意の逸れも減ったと報告しています。Yang ら 2018 と Chan ら 2018 の総説が条件を整理しています。材料は講義動画や教材の学習が中心で、区切りの数や長さの最適値は出ていません。