答え合わせをする

思い出す練習

思い出した後に正解と照らし、思い込みを残さない

どんな技?

思い出す作業が終わってから教材を開き、出したものと正解を1つずつ照らします。合っていた・間違えた・出てこなかったの3つに分けて印を付けます。とくに自信があって外した箇所は別の印にします。照らしながら抜けた箇所をその場で言い直し、次の周回へ回す札を決めます。出せたところまでを紙に残すと、照合が速く済みます。

なぜ効くのか

思い出す練習は、間違えたまま覚え込む危険を一緒に抱えています。照合はその危険を打ち消し、どこが弱いかの記録を残します。合った箇所と外した箇所を分けると、メタ認知の見立てが実際の出来のほうへ寄ります。思い出す練習は、この照合と組んだときに安全に回ります。出した中身が合っているかは、本人の手ごたえでは見分けがつきません。

やり方

出し切ってから開くという順を守り、途中で答えを覗きません。多肢選択では、選ばなかった選択肢がなぜ違うのかまで見ます。印が付いた箇所は次の周回の先頭へ回し、眺めて満足するで終わらせません。照合の後にもう一度閉じて言い直すところまでを、ひとつの区切りにします。手が止まった箇所は、教材の該当ページを短く読み直してから閉じます。

はまりどころ

答え合わせがいつでも効くわけではなく、与え方によって成績が下がることもあります。正解だけを見せる形や、人の出来と比べる形はそこに入ります。すぐ見るか後で見るかは決着していないので、フィードバックを遅らせると合わせて読みます。照合を読み直しに変えてしまうのが、いちばん多い取り違えです。答えを見て納得した感じと、次に出せることは別です。

確かめられ方

Butler と Roediger の2008年の実験は、多肢選択テストの誤答が定着する害をフィードバックが打ち消すと報告しています。Yang ら2021年のメタ分析でも、正答フィードバックの有無が教室での効きの大きさを左右していました。ただし Bangert-Drowns ら1991年の40報告58効果量は条件で大きく変わるとし、Kluger と DeNisi の1996年の分析は下がる場合もあるとしています。