自分から中断する癖に気づく

邪魔を減らす

中断の半分は誰にも邪魔されず自分から起きている

どんな技?

作業を中断した回数を、紙の端に線で数えます。列は2つに分け、呼ばれて止まったぶんと自分から手を伸ばしたぶんを分けて記します。1時間ぶんで足りますし、この段階では直そうとしません。職場を観察した研究では、中断のうちおよそ半分が自分から始まったものでした。まずは内訳を自分の目で見るところまでが、この技の範囲です。

なぜ効くのか

通知を切っても散らかるのは、割り込みが外からだけ来るのではないからです。手が空いた瞬間や行き詰まった瞬間に、注意がうわの空の側へ流れ、その流れがそのまま手の動きになって別の画面が開きます。きっかけが自分の内側にあるので、通知を切るのような外側の手当てだけでは残ります。内側から起きる理由そのものは、まだ分かっていません。

やり方

1時間だけ、机に外からと自分からの2列を書いて、中断が起きるたびにどちらかへ線を引きます。3日ぶんためると、自分から始まる中断が集まる時刻に気づけます。減らす手立ては確かめられていないので、回数を目標にしません。見えた時刻に重い作業を置かない、という置き替えのほうが現実的です。触りたくなった瞬間の戻し方は気がそれたと気づくに置いてあります。

はまりどころ

数えた回数は意志の強さの指標ではありません。観察研究で分かっているのは割合までで、自分からの中断を減らす手立てを比べた研究は見つかりません。数えること自体が中断になるので、記録は線1本で止めます。2つを同時にこなす練習で解決するという話はマルチタスクは慣れれば身につくの側で、この項目とは別です。1日の内訳が見えたら、それ以上数え続ける必要はありません。

確かめられ方

Dabbish らが2011年に職場の作業を観察した研究では、中断のうち約半分が外からの割り込みではなく自分から始めたものでした。Mark らの2005年の観察も、働く人の一日が細切れになっている様子を実測しています。どちらも起きたことを数えた研究で、自分からの中断を減らす手立てを対照群と比べた研究は見つかりません。