ながら勉強をやめる

邪魔を減らす

動画やSNSを流したまま学ぶのをやめて一つに絞る

どんな技?

学ぶ間は、動画とSNSを閉じてから始めます。小さく流しておく形も同じ扱いで、見えるところに動く画面を置かないところまでやります。見る時間をあとにまとめると決めておけば、我慢の総量は変わりません。人の画面が視界に入る席なら、座る位置を変えるほうが早く済みます。机に出すのはいま読む材料と書くものだけにして、残りは足元にしまいます。

なぜ効くのか

同じ時間に二つを進めているつもりでも、頭は行ったり来たりしています。切り替えのたびに前の内容を置き直すことになり、認知負荷が上がって、その場の理解が落ちます。落ちるのは手を出した本人だけでなく、視界に入る位置にいた人でも同じ向きの結果が出ています。二つを同時に処理しているわけではない、というのがここの中身です。

やり方

動画とSNSは机に着いた時点で閉じ、見る時間は区切りの終わりへまとめて置きます。通知は通知を切るで先に止めておきます。教室や自習室では、人の画面が視界に入らない席を選び、後ろの列より前を取ります。音をどうするかはこの技の外なので、歌詞つき音楽を切るのほうで扱います。つい開く日は、閉じる作業を手順の一番目に置きます。

はまりどころ

強く言えるのはその場の理解が落ちるところまでで、やめれば点数が何点上がるという話にはなりません。日ごろのながら勉強と成績のつながりを見た研究は相関が中心なので、因果の証拠には使えません。慣れれば同時にこなせるという説はマルチタスクは慣れれば身につくが扱います。音楽まで一緒に禁じる根拠は、この研究群からは出てきません。

確かめられ方

Sana らが2013年に行った講義の実験では、ノートPCを使った本人と、視界に入る位置にいた隣席の理解が下がりました。Jeong と Hwang が2016年に49研究をまとめたメタ分析でも、メディアの並行使用は認知面の成績を下げる向きです。ただし測られているのはその場の理解が中心で、May と Elder の2018年のレビューも同じ範囲です。