危険とルール図鑑

ゴンズイ(毒のある魚)

ゴンズイは、背びれと左右の胸びれ、合わせて3本のトゲに毒がある。ナマズの仲間で、口のまわりに8本のヒゲがあります。茶褐色の体に黄色い縦の線が2本走るのが目印。幼魚は数十匹が固まって黒い塊のように泳ぎ、これをゴンズイ玉と呼びます。夜釣りやサビキで意図せず釣れてくることが多い魚です。…

ハオコゼ(毒のある魚)

ハオコゼは、体は小さくても背びれのトゲに強い毒がある。全長10cm前後の小さな魚で、赤褐色にまだら模様。背びれが大きく扇のように張り出しているのが特徴です。堤防の際や藻場にいて、サビキやちょい投げに掛かります。

アイゴ(毒のある魚)

アイゴは、背びれと尻びれの毒トゲで刺されると激痛が走る、藻場の海藻を食べる魚。アイゴは、全長30〜45cmほどで左右に平たい魚です。広島県の資料は、緑褐色の地に褐色の横縞が数本あり、全身に白っぽい斑点があると書きます。太平洋側では千葉県以南、日本海側では青森県までに分布し…

オニオコゼ(毒のある魚)

オニオコゼは、砂に潜んで見えないうえ毒の強さは最強クラスとされる。ごつごつした岩のような姿で、砂や泥に埋もれてじっとしているため、水中では見つけるのが困難です。ウロコが無く、口が上を向いています。環境省の資料では体長25cm程度で、水深200mほどから浅場までにすみ、周囲に体色を合わせて隠れ、小魚などを食べる魚で…

ヒョウモンダコ(危険生物)

ヒョウモンダコは、噛まれるとフグ毒で数分後からしびれが出る。体長10cm程度の小さなタコで、興奮すると体表に鮮やかな青い輪の模様が浮かび上がります。長崎大学のチームが16の都道府県で集めた97個体を調べた2022年の論文では、房総半島以南の太平洋側と福井県以南の日本海側、瀬戸内海で確認されました。…

クラゲ(カツオノエボシなど)(危険生物)

クラゲは、ちぎれた触手に触れただけでも電気のような激痛が走る。カツオノエボシは気体の入った青い浮き袋を水面に出し、その上の膜を帆にして波の上を進みます。BBC Earth の番組は、触手が長いもので30mあり、1本で魚を、まれに人も死なせうると説明します。台風などで南風が強く吹くと海岸に漂着し…

遊漁のきまり(漁業権・体長制限)(法律・ルール)

遊漁のきまり(漁業権・体長制限)は、対象魚種ごとに体長制限や禁漁期間が決まっている。海は誰でも自由に釣っていい場所ではありません。多くの沿岸には漁業権が設定されていて、その区域で対象となっている生き物を採ると権利の侵害になります。さらに都道府県ごとの漁業調整規則で…

遊漁券(内水面)(法律・ルール)

遊漁券(内水面)は、漁協ごとの区域で有効で川や湖で釣るなら必要。河川や湖の多くは漁協(漁業協同組合)が漁業権を持ち、アユ・ヤマメ・イワナなど対象の魚を釣るには遊漁承認証(遊漁券)が必要です。水産庁によると、漁協は知事の認可を受けた遊漁規則で遊漁料・遊漁期間などを定め、稚魚の放流などの増殖を義務づけられています。…

立入禁止・釣り禁止エリア(法律・ルール)

立入禁止・釣り禁止エリアは、ロープや看板の外側での転落事故が特に多い。港湾施設、商業埠頭、防波堤の外側、水門やダムの周辺、そして多くのため池は立入禁止または釣り禁止です。港では港湾管理者である都道府県・市が条例で立入禁止区域を指定していて、大阪港の例では転落事故の危険性に加え…

ライフジャケット(安全装備)

ライフジャケットは、2018年から小型船舶の乗船者に原則着用が義務付けられている。海中に転落したとき浮力を確保する装備です。ベストタイプ(固形式)は常に浮力材が入っていて確実で、首を包む首部保護型は頭を水面上に保ちやすいとされます。膨張式(ウエスト・肩掛け)は動きやすく夏でも暑くないのが利点で…

磯靴・スパイクシューズ(安全装備)

磯靴・スパイクシューズは、濡れた岩でスニーカーが滑る事故を防ぐ。靴底に金属ピンやフェルトを付けた専用の靴です。スパイク(ピン)は乾いた岩やゴロタに強く、フェルトは濡れた岩や苔に強い。両方を組み合わせたフェルトスパイクが磯では最も汎用的です。フェルトが濡れた岩に効く理由を、生き物の足から調べた研究もあります。…

ヘッドライト(安全装備)

ヘッドライトは、夜釣りで両手を空けておくために欠かせない。頭に装着する照明です。両手が空くことが決定的に重要で、暗い中でハリを結ぶ、魚からハリを外す、足元を確認するといった作業は、片手が塞がっていると成立しません。海上保安庁のウォーターセーフティガイドも、夜釣りには手元をふさがない頭や胸につけるタイプを勧め…

ミノカサゴ(毒のある魚)

ミノカサゴは、動きが鈍く見た目に反して全てのトゲに強い毒がある。全長20〜30cm前後の魚で、扇状に大きく広がる胸びれと赤褐色と白の縞模様が目立ちます。もとは南方系の魚でしたが、近年は海水温の上昇にともない、本州の堤防や漁港でもごく普通に見られるようになりました。動きが鈍く物怖じしない性質で…

アカエイ(毒のある魚)

アカエイは、尾の付け根にあるのこぎり状の毒トゲで反撃してくる。尾を除いた体が80cmほどになる大型のエイで、北海道から九州南岸に分布し、浅い砂地や河口付近で砂に潜ってじっとしています。波打ち際やサーフでは踏むまで気づかないことがあり、海水浴をする場所でも刺される人がいます。…

フグの持ち帰りと取り扱い(毒のある魚)

フグの持ち帰りと取り扱いは、素人には種の見分けが難しく自己判断の調理は危険。堤防や防波堤ではクサフグ・コモンフグなど複数のフグが釣れますが、素人が種類を見分けるのは難しいとされます。厚生労働省の部位別の表では、クサフグ・コモンフグは皮まで有毒で筋肉だけが可食ですが、トラフグは皮や精巣も食べられるなど種類で差があります。…

ウミケムシ(危険生物)

ウミケムシは、白い剛毛が皮膚に刺さり長引くかゆみを起こす。ゴカイに近い多毛類の仲間で、体長10cm前後の細長い生き物です。体の側面に白く輝く剛毛が房状に並び、ふだんは後ろへ寝かせていますが、刺激を受けるとパッと逆立てて広げます。静岡県水産・海洋技術研究所によると、本州の暖かい海の岩の隙間に隠れていることが多く…

イソギンチャク(危険生物)

イソギンチャクは、ウンバチの仲間が岩と見分けがつかず刺されると激痛が走る。岩や潮だまりに張り付いて暮らす刺胞動物で、種類によって触手の色や長さが大きく異なります。多くは触れても軽い刺激で済みますが、沖縄や南西諸島にすむウンバチイソギンチャクは例外で、見た目が地味な塊状で岩と見分けがつきにくいのが特徴です。…

漁具・漁法の制限(法律・ルール)

漁具・漁法の制限は、投網や水中銃を都道府県ごとに禁止・制限している。遊漁(職業ではない一般の釣り)で使ってよい漁具・漁法は、都道府県ごとの漁業調整規則によって細かく定められています。水産庁の一覧表では竿釣りや手釣りが広く認められる一方、刺し網・潜水器(簡易潜水器を含む)・水中銃(モリ)は一覧表に無く…

夜釣りの規制(法律・ルール)

夜釣りの規制は、昼間入れる漁港でも夜間だけ禁止している場合がある。立入禁止・釣り禁止エリアとは別に、昼間は入れる漁港・防波堤でも、夜間の立入りや釣りを時間で制限している場所があります。黒部市石田漁港のつり桟橋は、条例施行規則で月ごとの利用時間を決めています。4〜8月は午前6時〜午後7時…

外来生物法とリリースの扱い(法律・ルール)

外来生物法とリリースの扱いは、釣ったバスを別の池へ生きたまま放す行為も禁じる。オオクチバス(ブラックバス)やブルーギルは、外来生物法で「特定外来生物」に指定されています。正式には特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律という長い名称の法律で…

熱中症と低体温症への備え(安全装備)

熱中症と低体温症への備えは、日陰の少ない堤防や磯でこそ特に欠かせない。堤防や磯は日陰がほとんどなく、水面からの照り返しもあるため、気温以上に体感温度が上がりやすい環境です。逆に冬場や早朝は、風を遮るものがなく、しぶきや汗で服が濡れることで体感温度が大きく下がり、陸上より低体温症になりやすいという特徴があります。…

偏光サングラス(安全装備)

偏光サングラスは、水面の反射を抑えて足元の危険や魚を見やすくする。レンズに特殊なフィルターを重ねた眼鏡で、水面で乱反射する光をカットして、水中の岩や魚の姿を見えやすくします。色の異なるレンズがあり、晴天時は濃い色、曇りや朝夕は薄い色が使われる傾向があります。堤防のへりや水没した消波ブロック…