クラゲ(カツオノエボシなど)
危険生物
浮いている触手に、触れるだけで刺される
見分け方
カツオノエボシは青い浮き袋を水面に出し、長い触手を下に垂らす生き物で、「電気クラゲ」とも呼ばれます。アカクラゲは傘に赤褐色の筋が入り、触手が非常に長い。砂浜に打ち上がった破片や、ちぎれた触手だけでも刺します。
危険・注意
電気が走るような激痛と、みみずばれ状の傷が出ます。過去に刺された人ほど、二度目にアナフィラキシーを起こす危険が高まります。夏から秋にかけて増えます。
どうする
触手を素手で取らないでください。海水で優しく洗い流し(真水でこすると刺胞が発射されて悪化します)、残った触手はピンセットや厚手の手袋で取り除きます。酢が有効な種類と、逆に悪化する種類があります。カツオノエボシには酢を使わないでください。痛みが強い、腫れが広がる、息苦しいといった症状があればすぐ救急要請を。
解説動画: カツオノエボシの正体と、刺されたときにしてはいけないこと/へんないきものチャンネル
カツオノエボシとは: 「電気クラゲ」と呼ばれるカツオノエボシの解説。名前は青い浮き袋が平安時代からの礼服の烏帽子に似ていることに由来する。実はクラゲの仲間ではなく、ヒドロ虫が役割ごとに姿を変えて集まった群体で、浮き袋・栄養・生殖・触手にパーツが分かれている。浮き袋は10cmほどでも、触手は10m、長いものは50mを超える。
刺されるとどうなるか: 電気を出す生き物ではないが、刺されると全身に電流が走るような激痛が出ることが呼び名の由来だという。刺された跡はみみずばれになり、3日ほど発熱が続くこともある。重症化すると頭痛や吐き気、アナフィラキシーショックで命に関わる。跡が50〜60年残った例もあると紹介している。
打ち上がっていても刺す: 毒針は自分の意思で刺すのではなく、触れた刺激で自動的に発射される仕組みで、死んでいても、砂浜に打ち上がっていても刺してくる。2022年6月には神奈川県の砂浜に大量漂着し、場所によっては1メートルおきに落ちていたという。泳ぐときはラッシュガードで肌の露出を減らすのが対策になるとしている。
やってはいけないこと: 応急は海水で患部を優しく洗い、触手が絡んでいれば取り除いてから冷やし、すぐ病院へとしている。真水をかける、酢をかける、温める、砂をかけるのは、どれもしてはいけない。酢が効くのはアンドンクラゲやハブクラゲで、刺した相手が分からないうちに使うと悪化する危険がある。