オニオコゼ
毒のある魚
オニオコゼは、砂に潜んで見えないうえ毒の強さは最強クラスとされる
見分け方
ごつごつした岩のような姿で、砂や泥に埋もれてじっとしているため、水中では見つけるのが困難です。ウロコが無く、口が上を向いています。環境省の資料では体長25cm程度で、水深200mほどから浅場までにすみ、周囲に体色を合わせて隠れ、小魚などを食べる魚で、毒魚の代表格とされています。高級魚として扱われる魚でもあります。
危険・注意
背びれと胸びれのトゲに毒腺があり、刺されると激痛が走り、腫れが広がります。環境省の資料は、けいれんなどのショック症状や呼吸困難が起こることもあると書いています。2013年の論文では、オニオコゼを含む3種の毒に、マウスへの致死性、血液を壊す作用、むくみや痛みを起こす作用が確認され、ストーンフィッシュの毒に近い構造のタンパク質も見つかっています。
どうする
砂浜や浅瀬で裸足になる、水中で不用意に手を突くといった行為は避けてください。環境省の資料は、釣れたらハサミやナイフで背びれと胸びれを切り取ってから持ち帰るよう勧めています。刺された場合は傷口を洗い、40〜45℃のお湯に浸けると痛みが和らぐとされますが、45℃を超えないよう注意が必要です。応急処置のあとも、早めに医療機関を受診してください。
出典
- 公的機関 環境省 せとうちネット オニオコゼ(せとうちネット・危険な生きもの)
- 論文・英語 Kiriake A, Suzuki Y, Nagashima Y, Shiomi K(2013) Proteinaceous toxins from three species of scorpaeniform fish (lionfish Pterois lunulata, devil stinger Inimicus japonicus and waspfish Hypodytes rubripinnis): close similarity in properties and primary structures to stonefish toxins
- 論文・英語 Niżnik Ł, et al.(2024) Hot-Water Immersion (HWI) or Ice-Pack Treatment (IPT) as First Aid for Human Envenomation by Marine Animals? Review of Literature
解説動画: オニオコゼの毒トゲを切る手順と、切ったトゲの捨て方/きまぐれクックKimagure Cook
この魚の危なさ: 市場で買ったオニオコゼをさばく動画。背びれのトゲに毒があり、刺されると患部がパンパンに腫れると、実際に刺された市場の人から聞いた話を紹介している。トゲは注射器のような構造だという。小売店ではトゲを取った状態で売られることが多いが、市場では付いたままが普通なので扱いに注意としている。
さばく前にトゲを落とす: 最初の作業はハサミでトゲを切り落とすこと。皮に弾力があるので、よく切れるハサミで根元までしっかり切る。切り残しがあるとかえって危ないと注意している。下側のヒレにはトゲがなく、そこは安心だという一方、顔まわりのトゲに触れたときは指が一瞬ポカポカしたといい、ごく微量でも毒があるかもしれないと話している。
切ったトゲの捨て方: 切り落としたあとのトゲにも毒は残っている。そのままゴミ箱に入れると、ゴミを回収する人が手をついて刺さるため、新聞紙でぐるぐる巻きにし、さらにラップで包んでから捨てるよう毎回言っていると話している。捨てる側の手間まで含めた後始末だと説明している。
刺されたときの話: 漁師も刺されることがあり、水筒に熱湯を入れて持って行き、刺されたらお湯をかけると聞いたと紹介している。医者へ行ってもすぐ効く薬があるわけではなく、温めて痛みに耐えるものだとも聞いたという。トゲを取ったあとでも背中側に手が当たると怖いと、作業中も口にしていた。腫れや痛みが強いときは医療機関へ。