ヒョウモンダコ
危険生物
小さくて綺麗、けれど噛まれたら別物
見分け方
体長10cm程度の小さなタコで、興奮すると体表に鮮やかな青い輪の模様が浮かび上がります。もとは南方の生き物ですが、近年は本州の沿岸でも見つかっています。潮だまりや堤防際で見かけることがあります。
危険・注意
唾液にフグと同じテトロドトキシンを含みます。噛まれると麻痺が起こり、重症の場合は呼吸に影響します。毒は加熱しても分解されないので、食べることもできません。
どうする
見つけても絶対に触らないでください。青い模様が出ていなくても危険です。噛まれた場合は自分で様子を見ず、ただちに119番か医療機関へ。子どもは「きれいな生き物」として手を出しがちなので、事前に姿を見せて教えておくのが有効です。
解説動画: テトラの隙間で刺された、ヒョウモンダコ中毒の経過/ヒューマンバグ大学_闇の漫画
どういう事故が起きたか: 堤防での釣りを題材にした、ドラマ仕立ての動画。テトラポッドの隙間に根掛かりした仕掛けを外そうと水面下に腕を伸ばした瞬間、手に何かが刺さる。引き抜くと小さなタコが手に絡みついていた。居合わせたベテラン釣り人がヒョウモンダコだと気づき、フグと同じ毒を持つと告げる場面から始まる。
体に何が起きるか: 傷口から毒を絞り出しながら、むやみに動かず座って待つよう指示されるが、数分もたたないうちに顔のしびれ、めまい、嘔吐が始まる。続いて全身の感覚が鈍くなり、呼吸困難に陥って意識を失う。搬送時は意識不明の重体だったという流れで、刺された直後は動けても短時間で急変することを描いている。
毒と、病院でできること: 医師の説明として、ヒョウモンダコの神経毒テトロドトキシンには解毒の方法がないと述べている。できるのは人工呼吸器で呼吸を確保し、毒が代謝で分解されるまで体を支えることで、この例では2日で退院している。青酸カリの1000倍とも紹介される毒なので、刺されたら様子を見ずにすぐ救急要請を。