ヨーグルトを食べれば、その菌が腸に住みつく

腸と健康

ヨーグルトを食べれば、その菌が腸に住みつくは誤りで、外から入れた菌の多くは定着せず通り過ぎていきます。

よく言われること

「毎日ヨーグルトを食べていれば、その乳酸菌が腸に定着して増えていく」。

実際はどうか

外から入れた菌は、多くが一時的に通り過ぎます。健康な20人が市販のヨーグルトを食べた研究では、ブルガリア菌とサーモフィルス菌が便から見つかり、腸を通り抜けうることが示唆されました。ビフィズス菌Bb-12入りのヨーグルトを食べた46人では、やめて2週間後にはその菌株を便から検出できませんでした。一方、あるビフィズス菌の1菌株は、摂取した人の30%で6か月以上とどまりました。菌株と人で違うため、まとめては言えません。

なぜ広まったか

「菌を摂る」という言い方が「菌を増やす」と同じ意味に受け取られたためです。摂取と定着は別のことですが、日常の言葉では区別されません。

どう言えば正しいか

「外から入れた菌は、多くが通過していく。だから続けるかどうかが問われる」と言えば、誇張なく伝わります。

出典

  1. 論文・英語 Elli M, Callegari ML, Ferrari S ほか(2006) Survival of yogurt bacteria in the human gut
  2. 論文・英語 Palaria A, Johnson-Kanda I, O'Sullivan DJ(2012) Effect of a synbiotic yogurt on levels of fecal bifidobacteria, clostridia, and enterobacteria
  3. 論文・英語 Maldonado-Gómez MX, Martínez I, Bottacini F ほか(2016) Stable Engraftment of Bifidobacterium longum AH1206 in the Human Gut Depends on Individualized Features of the Resident Microbiome
  4. 論文・英語 Derrien M, van Hylckama Vlieg JE(2015) Fate, activity, and impact of ingested bacteria within the human gut microbiota