腸活をすれば免疫が上がる
腸と健康
この言い方は、根拠を超えている
よく言われること
「腸には免疫細胞の大半が集まっているので、腸活をすれば免疫が上がって病気になりにくくなる」。
実際はどうか
腸に多くの免疫細胞が存在することは知られています。しかし「特定の食品を摂ると免疫が上がる」という形の主張は、根拠として確立していません。そもそも「免疫が上がる」という表現自体が、医学的に定義された状態を指していません。食品について効能を示す表現には、機能性表示食品や特定保健用食品といった制度上の枠組みがあり、一般の情報発信で断定的に語れる範囲を超えています。体調の不安があるときは医療機関へ相談してください。
なぜ広まったか
「腸は免疫の要」という事実の断片と、健康食品の広告表現が結びついたためです。分かっている部分と、そこから飛躍した主張の境目が示されないまま流通しています。
どう言えば正しいか
「腸には免疫にかかわる仕組みが多くある」までが事実です。そこから「だから何を食べれば病気にならない」へは、まだ橋が架かっていません。