困ったとき図鑑 | オトモドリンク&イーツ

玄米が硬いのは、白米と同じ時間しか浸していないか、水が足りないかです。

状態

玄米や分づき米を白米と同じ手順で炊き、噛み切りにくい硬さが残った状態です。表面はふくらんでいるのに中心に芯があり、冷めてから硬さがはっきり出ます。白米で同じことが起きているなら芯が残ったのほうを見ます。ぬか層が残っている米では、白米の手順をそのまま当てた時点で起きやすく、珍しい失敗ではありません。

起きていそうなこと

ぬか層が水の通りを妨げるため、白米と同じ時間では中まで水が届きません。檜作進 1970 は、内部まで水が届かないまま炊くと中心部の糊化が悪く、冷めると固い芯ができると書いています。江南大学(中国)のグループは、玄米を40〜70℃の湯に30〜60分浸してから炊き比べ、浸す温度と時間を上げるほど硬さが下がったと報告しています。Cheevitsoponら2011は、水分拡散の活性化エネルギーは約30kJ/molでした。

対処

玄米を浸す手順に切り替え、白米より長く水に置きます。時間は米の削り具合で変わるので、2時間から始め、硬ければ次回さらに延ばします。浸す湯を40〜70℃まで温めると硬さがさらに下がるとされますが、長く置くと浸漬中の細菌増殖に近づくため、温めるなら時間を短くします。加水量も水をはかる手順で米の重さに対して増やし、変えたのは時間か水かを1回ごとに1つへ絞ります。そうしないと、どちらが効いたのか分かれません。

玄米を浸す
玄米を浸す写真: 不明 / CC BY-SA 3.0

本文に出てくる道具

出典

  1. 論文・英語 Zhu L, Yu C, Yin X, Wu G, Zhang H(2022) Effects of Soaking on the Volatile Compounds, Textural Property, Phytochemical Contents, and Antioxidant Capacity of Brown Rice
  2. 論文・英語 Cheevitsopon E, Noomhorm A(2011) Kinetics of hydration and dimensional changes of brown rice

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