穀粒水分計
穀粒水分計は、米粒に電気を通したときの通りにくさから水分の割合を求める機器です。
家庭用の道具が要る
数字にするもの
米粒に電気を通したときの通りにくさが水分の量で変わることを使い、重さに対する水の割合を推定する機器です。乾燥機から出した米の仕上がりや、保管している米の状態を確かめる場面で使われ、決まった量の粒を入れると数十秒で値が出ます。家庭向けに売られているものもありますが、米屋や農家の道具という位置づけで、出る値は水分の推定であって味の指標ではありません。
測れるものと測れないもの
出るのは試料として入れた数十粒の平均で、袋の中の全体でも、一粒の内側と外側の差でもありません。粒の温度や、電気的な性質を数値へ変える機種ごとの式の違いで値が動くため、別の機器で測った数値をそのまま並べることはできません。玄米か精米か、粒が割れているかでも読みは変わるので、同じ機器で同じ米を続けて測るのが基本です。古米化の程度を示す脂肪酸度は別に測ります。
読むときの注意
新米は水を1割減らすの前提を確かめる道具です。農林水産省は、保存の技術が進んで米の水分が年間およそ15〜16%に管理されるようになったと説明しており、新米と古米で水分が大きく違うという前提は、いまは成り立ちません。米を保存するときの低温倉庫は温度15℃以下・湿度70〜75%に調節されています。農産物検査でも水分は確認項目です。水を減らすかどうかは数字を見てから決められます。
本文に出てくる道具
出典
- 公的機関・英語 G. Diane Lee(NIST)(2006) What do Grain Moisture Meters Measure and How are They Calibrated?
- 公的機関 農林水産省 コメの農産物検査
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