発酵バター・サワークリーム
発酵バター・サワークリームは、生クリームを乳酸菌で発酵させて作る乳製品です。


発酵の中身
生クリームを乳酸菌で発酵させてから使うものです。サワークリームはそのまま、発酵バターはさらに撹拌して脂肪を固めます。普通のバターとの違いは、乳酸菌が作った香り成分(ジアセチルなど)で、コクと酸味が加わります。使う乳酸菌はもとは植物にいた菌で、乳という環境に適応する過程で遺伝子を失ったり取り込んだりして「家畜化」された菌です(アイルランドの研究チームのレビュー)。
材料
生クリーム(乳脂肪40%前後)と、種になる乳酸菌(プレーンヨーグルトの上澄み、またはサワークリームを少量)。バターにするなら塩も。市販のバター用スターターは、乳酸菌 Lactococcus lactis とロイコノストック属の菌を組み合わせたものです(米ウィスコンシン大学・乳製品研究センター)。ほかに、消毒したガラス瓶と、撹拌に使う泡立て器を用意します。
仕込み方
生クリームに種を5%ほど加え、20〜25℃で半日〜1日置いて、とろみと酸味が出たらサワークリームの完成。バターにするなら、そのまま冷やしてから撹拌し、脂肪と液(バターミルク)が分かれたら濾して練る。
見極めと失敗
生クリームは傷みやすいので、器具の消毒を省かないでください。酸味と乳のよい香りなら成功。苦味や異臭が出たら廃棄。できたら冷蔵し、サワークリームは数日、バターは塩を効かせて1〜2週間が目安です。発酵バターの pH は4.4〜5.0で、無発酵のスイートクリームバター(pH6.0〜6.7)より酸性です(米ウィスコンシン大学・乳製品研究センター)。
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発酵シリーズ:材料2だけ!!美味しい発酵バターの作り方
普通のバターとの差
発酵バターは、生クリームに乳酸菌を入れて発酵させてから作るバターだと最初に整理します(→乳酸菌)。ほのかな酸味と香りがあり、爽やかで上品な味わいで、海外ではよく食べられているとも触れます。日本で一般的なのはクリームをそのまま撹拌したもので、撹拌の前に発酵をはさむかどうかが分かれ目になります。
材料はふたつだけ
冒頭から「材料は二つだけ」と繰り返します。使うのは生クリームと、種にするヨーグルト。生クリームは動物性のもので、乳脂肪分の数字が高いほうを選ぶとおいしくなるとしています。この回は植物性の乳酸菌を使いたいからと豆乳ヨーグルトを選んでいますが、普通のヨーグルトでも作れると添えていました(→ヨーグルト)。
常温に置いて待つ
生クリームのパックにヨーグルトを直接入れ、ゆっくり混ぜて蓋をし、そのまま常温に置きます。夏場なら6時間、冬場なら1日ほど。6時間置いたものを見せながら、少し固まった状態になったら封をして、冷蔵庫でさらに1〜2日熟成させると進めます。ここで止めればサワークリームで、そのまま使ってもおいしいそうです。
撹拌して、絞り分ける
サワークリームを5分から10分ほど撹拌すると、脂肪と液体に分離します。クッキングシートに取って絞ればバターで、残った液体はバターミルク。パンケーキなどに使えるそうです。もっと水気を切りたいときはコーヒーフィルターに入れておく。何も足さなければ無塩で、塩を混ぜれば有塩バターになります。
日持ちと、しまい方
作ったものは冷蔵庫へ入れ、日持ちは2週間ほどが目安。しっかり蓋をして保存するよう言い添えます。乳酸菌が入っているぶん、他のバターより雑菌が繁殖しにくいのが、日持ちする理由だとしています。食べ方としては、はちみつを合わせたハニーバターを挙げ、少しリッチな朝ごはんになると結びました。
出典
- 論文・英語 Cavanagh D, Fitzgerald GF, McAuliffe O(Teagasc Food Research Centre・University College Cork)(2015) From field to fermentation: The origins of Lactococcus lactis and its domestication to the dairy environment
- 公的機関・英語 Center for Dairy Research, University of Wisconsin Butter Science 101
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