容器と器具の消毒
容器と器具の消毒は、仕込む前に雑菌を減らして、狙った菌が優勢になる競争を有利に始めるための手間です。


効く理由
発酵は「狙った菌を優勢にする競争」です。バージニア工科大学の解説は、生の野菜では腐敗菌のほうが数が多く増えも速く、野菜が腐る結果になると説明し、塩と空気の調整で発酵する菌を有利にするとしています。容器や器具にも雑菌が付いていれば、その分だけ狙った菌の不利が大きくなります。特に酸がまだ出ていない仕込み初期は、無防備な状態です。
目安
熱い洗剤水で洗い、とても熱い湯でよくすすぎます。瓶は網を敷いた大鍋に入れて水を張り、10分沸かします(ペンシルベニア州立大の手順)。ガラス瓶は急な温度差で割れるので水から温めます。アルコールはCDCによると60〜90%が最適で、ほっこりクッキングは心配なら約75%の消毒用エタノールを勧めます。塩素系漂白剤は、残った塩素が発酵する菌の増殖を妨げうるため使わないよう、バージニア工科大が書いています。手も石けんで洗います。
解説動画
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仕込み用の瓶を消毒する2つの方法(熱湯と鍋)
消毒の2つのやり方
酵母作りに使う瓶を例に、熱湯をかける方法と鍋で煮沸する方法の2つを実演している。使っているのは100円ショップで売っているような450mlの、しっかり閉まるふた付きの瓶。2つを比べて、鍋で煮るほうが湯をかけるより雑菌を殺せるとしつつ、そのぶん時間はかかるとも話している。
消毒前の洗い方の注意
消毒の前は水でさっと流すだけでよく、スポンジや洗剤でゴシゴシ洗ってはいけないと言っている——瓶の内側に傷がつくと、そこから雑菌が入る可能性があるため。雑菌が付きやすい瓶の口のところまで、しっかり湯が回るようにする点も念を押している。
熱湯をかけるやり方
洗った瓶をボウルに置き(自宅なら流しの中でやると簡単だとしている)、沸騰させた湯を、瓶がしっかり浸かるくらいまで注ぐ。ふたにも同じように湯をかける。やることはこれだけで手軽だが、熱湯を扱うので火傷に注意。
鍋で煮沸するやり方
鍋の場合は冷たい水から瓶を入れ、たっぷりめの水で沸騰させる。ぐつぐつしてきたら、そこから数分そのままにしておくのがよいとしている。取り出すときは熱いので火傷に気をつける。仕込みに使う前にしっかり水を切って冷ますところまでが手順。
出典
- 公的機関・英語 National Center for Home Food Preservation, University of Georgia Suitable Containers, Covers, and Weights for Fermenting Food
- 公的機関・英語 Zepp M, Hirneisen A, LaBorde L, Penn State Extension(2023) Let's Preserve: Fermentation - Sauerkraut and Pickles
- 公的機関・英語 Eifert JA, Boyer RR, Williams RC, Virginia Tech(2020) Vegetable Fermentation
- 公的機関・英語 Centers for Disease Control and Prevention(2023) Chemical Disinfectants
- 動画 ほっこりクッキング Hokkori Cooking 瓶の消毒方法 | らっきょうや梅シロップの大型果実酒びん | 簡単アルコール消毒のやり方
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