ネルドリップ
ドリッパー・フィルター
ネルドリップは、起毛した布の袋で湯を通し、紙と金属の中間のようなまろやかな口当たりになる淹れ方です。
どんな道具?
ネル(起毛した布)を袋状に縫った道具で湯を通す、古くからある淹れ方です。布の繊維は紙よりも粗く、金属よりは細かいため、紙と金属の中間のような口当たりになります。喫茶店の一杯を思わせる、まろやかな仕上がりになるとされています。手間はかかりますが、紙にはない厚みのある甘さを狙って、あえてこの方式を選ぶ人もいます。
選び方
布は使い捨てではなく、繰り返し使う消耗品です。毛羽立ちが目印になるので、起毛面が残っているものを選びます。持ち手付きの専用フレームがあると扱いやすくなります。何枚か替えを用意しておくと、乾かしている間も途切れず使えます。単体の布だけを買い足せる製品かどうかも、選ぶときの確認点です。
使い方のコツ
新品はそのままだと糊や布の匂いが残るため、使う前に一度煮沸します。円錐ドリッパーと似た注ぎ方で、中心から少しずつ湯を落とすと安定します。布が湯を含んで垂れるぶん、抽出速度はゆっくりになりがちです。粉と湯の比率は、ハンドドリップと大きく変える必要はありません。
手入れ・注意
使用後は洗剤を使わず、水かぬるま湯でよくすすぎます。乾かしたまま保存すると布が傷むため、水を張った容器に入れて冷蔵庫で保存するのが定番です。保存の水は毎日替え、数週間ごとに布そのものを交換します。完全に乾かしてしまうと繊維が縮み、湯が通りにくくなるので注意が必要です。