円錐ドリッパー
ドリッパー・フィルター
円錐ドリッパーは、底に大きな穴が1つ開いた形で、注ぎ方の違いがそのまま味に出る器具です。
どんな道具?
底に大きな穴が1つ開いた円錐形のドリッパーで、ハリオV60が代表格です。メーカーのハリオは、円錐だと粉の層が深くなり、湯が中心へ流れると説明し、V60の名は円錐の角度60°から来たといいます。内壁のリブ(溝)は上まで高く伸び、紙との間に空間を作って、蒸らしで粉がふくらむのを妨げず空気も抜く構造です。UCCコーヒーアカデミーは、リブがないと紙が壁に貼りついて湯が落ちにくくなると説明し、同じ豆・ほぼ同じ手順の実演でも円錐は台形より30秒近く早く落ちきったと話します。
選び方
円錐は、UCCコーヒーアカデミーによると、穴が大きくリブが高く、湯が速く抜けて注ぎ方で味が変わりやすいので、マニュアル車のように慣れた人向け。安定を求めるなら、穴が小さくリブが低めで湯が溜まりやすい台形ドリッパーです。リブの形・穴の大きさ・壁の傾斜で味が変わり、傾斜はメーカーごとに違うと同校は説明し、ペーパーは傾斜に合わせて折って密着させます。ハリオは樹脂製のほか、セラミック製・耐熱ガラス製・金属製も出しています。素材ごとの違いはドリッパーの材質で。
使い方のコツ
湯が落ちる速度を、注ぐ速度で決めるのが円錐の性格です。Kenken Coffee は、V60で粉12g・湯192ml(90℃)を3回に分け、2・3投目の注ぐ位置だけ変えて比べました。落ちきりは端まで注ぐと2分26秒、小さな円で2分14秒、中心1点だと2分7秒。中心1点は抽出率が16.52%(端は17.36%)と低く、目隠しの味見でも雑味がなく薄く甘さが少ないと評価しています。端までと小さな円は、落ちきりは違っても濃さと味はほぼ同じでした。本人は、この条件での結果で、挽き目などしだいで逆になりうると断っています。
手入れ・注意
使ったらすぐ洗って乾かす。コーヒーの油分が残ると酸化して、次の一杯に古い油の匂いが移ります。定期的に専用洗剤か重曹で浸け置きを。
出典
- 動画 UCCコーヒーアカデミー 【初心者必見!】ドリッパー選びを迷っている方へ徹底解説!台形or円錐?! | UCCコーヒーアカデミー
- 動画 Kenken Coffee 【抽出検証】端まで?中央?中心だけ注ぐ?注ぐ位置でコーヒーはこんなに変わります。【コーヒー】
- 資料 ハリオ(ドリッパーのメーカー) V60の世界
- 資料 ハリオ(ドリッパーのメーカー) V60透過ドリッパー
解説動画: 【初心者必見!】ドリッパー選びを迷っている方へ徹底解説!台形or円錐?! | UCCコーヒーアカデミー/UCCコーヒーアカデミー
ドリッパーとは: ペーパーフィルターをセットし、コーヒーの粉に湯を注いで、抽出された液体を下の穴から落とす器具。動画では台形と円錐の違いを実際に比較している。
リブ(溝)の役割: 内側にある溝をリブと呼ぶ。リブが無いとペーパーがドリッパーにぴたりと貼り付いてしまい、空気の逃げ道が無くなって液体が下に落ちにくくなる。落下を促すためにこの溝がある、というのがリブの存在理由。
形で落ちる速度が変わる: 実演では一方は湯が抜ける速度が速く、もう一方は沈み切る前に落ちてこないという違いがはっきり出ている。素材と形状の組み合わせで抽出が変わるため、選ぶときの基準になる。