台形ドリッパー
ドリッパー・フィルター
台形ドリッパーは、底が平らで湯が溜まりやすいため、誰が淹れても味がそこそこ同じになる器具です。
どんな道具?
底が平らで、小さな穴が1〜3個開いたドリッパーです。湯が底に溜まってから落ちるので、注ぎ方の影響を受けにくい。カリタ、メリタが代表的です。解説動画3本は、円錐に比べて台形は味の厚みやまとまりが出やすく、円錐は酸味やすっきり感が立つと話します。every coffee は、砂糖やミルクを入れるなら台形が合うのでは、と述べます。どれも個々の淹れ方での感想で、The Coffee Chronicler は、台形の価値は扱いやすさより味への効き方にあると言います。
選び方
淹れ方を安定させたいなら台形。メリタ式は穴が1つで、位置の工夫で蒸らし効果を高めると、カリタのウェーブは底が平らで穴が3つ、フィルターのウェーブ(ひだ)は20個で湯が偏って長くたまらないと、それぞれメーカーが説明しています。量はドリッパーの大きさに合わせる。The Coffee Chronicler は、量を増やすと表面が広がる円錐と違い台形は底の広さが決まっているので、小さいカリタは粉10〜16g、大きいものは18〜30gが向くと話しています。
使い方のコツ
湯だまりを作って、粉全体を均一に浸すのがこの形の狙いです。UCCコーヒーアカデミーは、穴が小さく湯がとどまるので味が安定しやすいと説明し、同じ豆・ほぼ同じ手順で円錐は30秒近く早く落ちきる実演をしています。every coffee は粉なしで湯150mlを落とすと円錐22秒・台形26秒で差は小さいと測っています。紙が側面に張りつくと空気の通り道がふさがれて落ちが遅くなると The Coffee Chronicler は指摘しており、ドリッパーに合う紙を選びます。
手入れ・注意
円錐と同じです。底の穴に微粉が詰まることがあるので、たまに裏から水を通して確認します。
出典
- 動画 UCCコーヒーアカデミー 【初心者必見!】ドリッパー選びを迷っている方へ徹底解説!台形or円錐?! | UCCコーヒーアカデミー
- 動画 every coffee コーヒードリッパーおすすめは円錐・台形どっち?ハリオvsカリタ
- 動画・英語 The Coffee Chronicler The Case for Flat Bottom Brewing
- 資料 メリタジャパン(メーカー) アロマフィルター
- 資料 カリタ(メーカー) ウェーブシリーズ
解説動画: 台形に穴3つのカリタ式で淹れると味が安定する理由//岩崎泰三 -Coffee Journalist Taizo Iwasaki -
この形の位置づけ: ハンドドリップと聞いてまず思い浮かぶ形、として紹介している。台形のドリッパーに穴が空いているのがカリタ式で、カリタ式は穴が3つ、メリタ式は大ぶりな穴が1つという違いがある。メリタ式は上に湯を入れて一度に注ぎきる方式で、ドイツで生まれたペーパードリップの元祖にあたると説明している。
道具が味をコントロールする: 3つの穴から落ちる速度は一定で、どんなペースで注いでもほぼ同じ速さで出ていく——つまり道具の側が味を決めてくれる、というのがこの形の性格。テレビを見ながら雑に注いでも、はみ出さないバランスの味になる安心感がある一方、自分の意図で味を作り込むのは逆に難しくなると述べている。
淹れ方のコツ: 陶器のドリッパーは先に中を温めておくと、蓄熱して抽出中も温度が保てる(プラスチックはほとんど温度の影響を受けない)。ペーパーは底の折り目を反対側に返し、角のあたりを軽く潰してから入れて、浮かず、ずれずにぴたりとはまった状態にしてセットする。
湯温と蒸らしの目安: 動画では86度の湯を使い、蒸らしは秒数で計るより、膨らみが止まったところを終わりと見るとしている。表面の泡の細かさも目安になり、豆に対して温度が高すぎても低すぎても泡の出方が変わる。低すぎて熱量が足りないと白っぽく小さい泡になる、と述べている。落ち切る前、最後の一滴を待たずにドリッパーを外している。