台形ドリッパー

ドリッパー・フィルター

誰が淹れても、そこそこ同じになる

どんな道具?

底が平らで、小さな穴が1〜3個開いたドリッパーです。湯が底に溜まってから落ちるので、注ぎ方の影響を受けにくい。カリタ、メリタが代表的です。

選び方

淹れ方を安定させたいなら台形。メリタ式は穴が1つで、湯を注いだら落ち切るまで待つ「置いておく」方式。カリタ式は穴が3つで、円錐と台形の中間的な性格です。

使い方のコツ

湯だまりを作って、粉全体を均一に浸すのがこの形の狙いです。細かく注ぎ分ける必要がないので、朝の忙しい時間にも向きます。

手入れ・注意

円錐と同じです。底の穴に微粉が詰まることがあるので、たまに裏から水を通して確認します。

解説動画: 台形に穴3つのカリタ式で淹れると味が安定する理由//岩崎泰三 -Coffee Journalist Taizo Iwasaki -

この形の位置づけ: ハンドドリップと聞いてまず思い浮かぶ形、として紹介している。台形のドリッパーに穴が空いているのがカリタ式で、カリタ式は穴が3つ、メリタ式は大ぶりな穴が1つという違いがある。メリタ式は上に湯を入れて一度に注ぎきる方式で、ドイツで生まれたペーパードリップの元祖にあたると説明している。

道具が味をコントロールする: 3つの穴から落ちる速度は一定で、どんなペースで注いでもほぼ同じ速さで出ていく——つまり道具の側が味を決めてくれる、というのがこの形の性格。テレビを見ながら雑に注いでも、はみ出さないバランスの味になる安心感がある一方、自分の意図で味を作り込むのは逆に難しくなると述べている。

淹れ方のコツ: 陶器のドリッパーは先に中を温めておくと、蓄熱して抽出中も温度が保てる(プラスチックはほとんど温度の影響を受けない)。ペーパーは底の折り目を反対側に返し、角のあたりを軽く潰してから入れて、浮かず、ずれずにぴたりとはまった状態にしてセットする。

湯温と蒸らしの目安: 動画では86度の湯を使い、蒸らしは秒数で計るより、膨らみが止まったところを終わりと見るとしている。表面の泡の細かさも目安になり、豆に対して温度が高すぎても低すぎても泡の出方が変わる。低すぎて熱量が足りないと白っぽく小さい泡になる、と述べている。落ち切る前、最後の一滴を待たずにドリッパーを外している。