ペーパーフィルター

ドリッパー・フィルター

ペーパーフィルターは、豆の油分を紙で止めるため、澄んだ味になる濾し紙です。

どんな道具?

紙で濾すと豆の油分が出にくいので、クリアな味になると言われます。スウェーデンの職場のコーヒーを測った研究では、油に含まれるカフェストールは、家庭で紙で濾した5点で中央値12 mg/L、煮出しで939 mg/L、煮出しを布で濾すと28 mg/Lでした。別の研究チームは、ケニア産の中煎りの豆を4通りで淹れ、紙の V60 とエアロプレスは金属フィルターの方式よりキャラメルや花に関わる成分の割合が高かったと報告しています。

選び方

ドリッパーの形とサイズに合ったものを。メリタジャパンは、一つ穴の波佐見焼フィルターには自社の1×1・1×2のペーパーを使うよう案内しています。カリタは、波形(ウェーブ)のフィルターだとドリッパーとの接触面が少なく、湯が偏って長くたまらず速やかに落ちる、と自社製品を説明しています。通常の60°の円すい用ペーパーを、UFOドリッパー用の80°の形に折る方法を、Rogue Wave Coffee Co の動画が紹介しています。

使い方のコツ

底と側面の接着部分を互い違いに折ってからセットすると、ぴったり収まります。メリタジャパンは底を必ず折るよう案内し、UCC上島珈琲は底を外側、側面を内側に折って軽く押さえてセットすると説明しています。同社は器具を先に温めることも勧め、注ぐ湯はフィルターに直接かけないよう話します。ジャパンカフェスクールも、フィルターの周りに湯をかけないよう話しています。抽出後、粉が均一な厚みの層で表面に細かな泡が残るのが、雑味のない一杯の目安とUCCは話します。

手入れ・注意

使い捨てです。湿気ると匂いを吸うので、密閉して保存。コーヒーの近くに置くと、豆の香りを吸ってしまいます。

出典

  1. 論文・英語 Orrje E ほか(2025) Cafestol and kahweol concentrations in workplace machine coffee compared with conventional brewing methods
  2. 論文・英語 Santanatoglia A ほか(2023) Discrimination of Filter Coffee Extraction Methods of a Medium Roasted Specialty Coffee Based on Volatile Profiles and Sensorial Traits
  3. 資料 Melitta Japan(フィルターのメーカー) メリタ「一つ穴式」波佐見焼コーヒーフィルターでの淹れ方
  4. 資料 カリタ(ドリッパーのメーカー) ウェーブシリーズ
  5. 動画 UCC上島珈琲 公式チャンネル ペーパードリップでのおいしいコーヒーの淹れ方【UCC】
  6. 動画 ジャパンバーテンダースクール・ジャパンカフェスクール プロが教える!誰でも簡単にできる美味しいコーヒードリップの入れ方
  7. 動画・英語 Rogue Wave Coffee Co 3 Simple Ways of Folding Regular Cone Filter Paper for the UFO Coffee Dripper

解説動画: 【初公開】ペーパーの折り方とリンスについて|1つの所作で抽出が安定/TETSU KASUYA World Brewers Cup Champion

抽出はリンスから始まっている: ペーパーの折り方とリンス(湯通し)について。折り方によって毎回湯の抜け方が変わってしまう—— だから抽出はリンスの時点で始まっている、というのがこの動画の主張。

常に同じに折る: リンスをするかしないかの議論ではなく、毎回まったく同じように折り、同じようにセットすることが要点。ペーパーに指を差し込んで返し、親指で押さえると落ちない、という具体的な手順を実演している。