浸漬式ドリッパー
浸漬(漬け込む)
浸漬式ドリッパーは、底の弁を閉じて粉を湯に浸し、開けて一気に落とす器具です。
使いどころ
底に開閉できる弁がついたドリッパーで、弁を閉じて湯を注ぐとフレンチプレスのように粉全体が湯に浸かった状態になります。浸けている間は注ぎ方の技術に左右されないため、誰が淹れても濃さが安定しやすいのが利点です。紙フィルターを使うので、フレンチプレスと違って微粉や油分が液に残りにくく、すっきりした仕上がりになります。忙しい朝でも、浸けている間に他の作業ができる手軽さもあります。円錐や台形のハンドドリップ用フィルターをそのまま使える機種が多く、普段のドリッパーと同じ紙を使い回せるのも扱いやすい点です。
淹れ方
フィルターをセットして弁を閉じ、粉を入れてから湯を注ぎます。湯温90℃前後で3〜4分ほど浸けたら、カップやサーバーの上に置いて弁を開きます。弁を開くと、重力だけで液体がフィルターを通って落ちる仕組みです。落ちきるまでの間は特に操作は必要ありません。湯を注ぐ際は中央から外周まで均等に行き渡らせると、浸けている間のムラが減ります。
コツ・注意
弁を開けるタイミング次第で味が変わり、浸ける時間を長くしすぎると渋みが出やすくなります。狙いの濃さより少し手前で弁を開くくらいがちょうどよいとされています。粉の挽き目は中挽き程度にすると、フィルターの目詰まりを防ぎやすくなります。ハンドドリップとフレンチプレスの中間のような性格を持つ器具で、両方の手入れの知識が役立ちます。弁の開閉部分には細かい溝があるため、茶かすや微粉が挟まると水漏れの原因になります。