番茶

日本茶

番茶は、硬めの葉や遅く摘んだ茶葉で作る、日常づかいの緑茶です。

どんな味?

煎茶に仕立てたあとに残る硬めの葉や茎、夏以降に遅い時期に摘んだ茶葉などから作る緑茶の総称です。「番茶」という一つの規格があるわけではなく、地域によって定義に幅があります。京都の京番茶は葉を蒸さずに炒って燻したような香ばしさが特徴で、徳島の阿波番茶は茶葉を乳酸発酵させる珍しい製法で作られるなど、同じ「番茶」でもまったく別の飲みものになる例が各地にあります。かつては家庭や食堂で日常的に飲まれる、いちばん身近な緑茶という位置づけでもありました。

選び方

高級な一番茶ではなく、普段づかいの手頃さと軽い味わいが持ち味のお茶です。硬めの葉や遅摘みの葉を使うため、カフェインや渋み成分のカテキンが煎茶より少ない傾向があるとされ、食後や就寝前にも選びやすいお茶と考えられています。地域独自の番茶を選ぶ場合は、燻製のような香りや酸味など、通常の緑茶とは違う個性を楽しむつもりで手に取るとよいでしょう。値段の手頃さから、来客用よりも家庭での毎日づかいに向いています。

向いている淹れ方

熱湯を注いでかまいません。渋みの出にくい硬めの葉を使っているため、煎茶のように湯冷ましして温度を下げる必要はなく、むしろ高温のほうが香ばしさが立ちます。急須に茶葉を入れてすぐ、短時間で淹れられる手軽さも日常づかいに向いている理由の一つです。学校給食や食堂で長く使われてきたのも、この扱いやすさによるところが大きいとされています。

保存

密閉して冷暗所で保存するという基本は他の緑茶と同じですが、玉露や煎茶ほど繊細な茶葉ではないため、風味の変化は比較的緩やかです。開封後も数か月単位で使い続けやすいお茶なので、まとめ買いにも向いています。