煎茶

日本茶

日本の緑茶の8割がこれ

どんな味?

日光を浴びて育てた茶葉を、摘んですぐ蒸して酸化を止め、揉みながら乾燥させたものです。日本の緑茶生産の大半を占めます。さわやかな香りと、うま味・渋み・苦みのバランスが持ち味。

選び方

蒸し時間で性格が変わります。浅蒸しは香りが立ち水色が澄み、深蒸しは味が濃く水色が緑で濁ります。茶葉が細くまっすぐ、濃い緑でつやのあるものが良品です。

向いている淹れ方

湯温70〜80℃、浸出時間は1分ほど。熱湯を注ぐと渋みと苦みが一気に出ます。湯冷ましするか、一度湯呑みに注いでから急須に移すと温度が下がります。二煎目は湯温を上げて短時間で。

保存

光・湿気・酸素・においに弱い—— 保存条件では最も繊細な部類です。密閉して冷暗所、開封後は1か月。冷蔵庫に入れるなら、出したあと常温に戻してから開ける—— 結露が茶葉を傷めます。

解説動画: 【お茶の種類】8種の緑茶の種類を徹底解説/名もなき茶師 / 新井製茶

日本緑茶の定義: 植物としてはツバキ科ツバキ属チャ節(学名 Camellia sinensis)。日本緑茶の特徴は、摘み取ったあとすぐに蒸すことで、この工程によって緑色が保たれる。

なぜ蒸すのか: 摘んだ生葉を熱を加えずに放置すると、しおれて赤みを帯びてくる。これを萎凋(いちょう)と呼び、萎凋させて作るのが烏龍茶や紅茶。つまり日本緑茶は「萎凋させず、すぐ蒸したもの」と定義できる。

煎茶の中の分類: 日本緑茶には8種類あり、代表が煎茶。煎茶はさらに蒸し具合で分類される—— 浅蒸し・普通蒸し・中蒸し・深蒸し・特蒸し。浅蒸しは蒸し時間が短いぶん葉の組織が壊れにくく、茶葉の形が残る。この形状の違いが見分けの手がかりになる。