メジロとウグイス

色と模様で迷う組

目の周りに白い輪があればメジロです。ウグイスに輪はなく、体色もくすんだ褐色なので、姿が見えたときはこの一点で分かれます。

並べる2種

メジロとウグイスは、どちらも「緑の小鳥」として語られるために取り違えられます。全長は約12cmと約14〜15cmで、メジロのほうが小さく、上面は黄緑、喉は黄色です。ウグイスはオリーブがかった褐色で、白い眉斑が目立ちます。同じやぶや林のふちに入るものの、枝先まで出てくるかどうかで見える回数が大きく違います。声のする方向は同じでも、目に入る回数はメジロのほうが桁違いに多くなります。

決め手になる1点

決め手は目の周りの白い輪です。メジロは目の縁を白い羽が輪になって囲み、アイリングという語がそのまま特徴の名前になっています。ウグイスにこの輪はなく、代わりに眉の位置へ白い線が入ります。色は補助で、黄緑ならメジロ、くすんだ褐色ならウグイスと読めますが、白い輪は横顔が一瞬見えるだけでも取れます。輪は細い白い羽が並んだもので、羽づくろいの直後でも形が崩れにくい部分です。

その1点が使えない条件

ウグイスはやぶから出てこないため、そもそも姿が見えません。葉の陰では黄緑も褐色も同じ暗い色に沈み、逆光の樹冠では体色そのものが読めません。花に来ているメジロは動きが速く、顔が正面を向く時間が短いので輪を取り損ねます。群れで動く小鳥を1羽ずつ追うと、どの個体を見ていたのかが分からなくなります。冬のやぶでは動く葉だけが見えて、体のどこも出ないまま終わることがあります。

よくある取り違え

「ウグイス色」という言葉が緑を指すため、梅の花に来る緑の鳥をウグイスと呼ぶ取り違えが起きます。花の蜜を吸いに枝先まで出るのはメジロのほうで、目に付くのはこちらです。この言葉の由来は梅にとまる緑の鳥はウグイスが受け持ちます。見分けの側では、輪の有無と、開けた枝先にいるかやぶの中かで分けます。体の大きさもメジロのほうが小さく、数羽から十数羽の群れで動く点も違います。

決められないときの引き下がり方

姿で決まらないときは声に切り替えるのがこの組の要です。ウグイスの笹鳴きの「チャッ、チャッ」がやぶから聞こえれば、姿を見ないまま種を記録できます。声も出ないなら、やぶを揺すって出そうとせず、「やぶの中で動きあり・種は決めない」と書いて引き下がります。同じやぶで次に会うほうが確かです。やぶを覗き込む姿勢を続けると鳥のほうが動いてしまうので、道に立ったまま待ちます。