セッカ
田んぼと農地
いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)
尾の先に並ぶ白い斑が決め手です。草地の上を波形に飛び、上がるときと下りるときで声が入れ替わる、全長13cmほどの小さな鳥です。
まずここを見る
尾の裏側から見ます。外側尾羽の先に白い斑が並び、その内側に黒い帯が入るので、飛び立って尾を開いた一瞬が確かめどころです。上面は淡い褐色に黒い縦斑が散るだけで、頭も同じ調子の色ですから、模様で決めようとすると迷います。草の穂に体を縦にしてとまり、開いた脚で二本の茎をまたぐ姿勢も、この鳥らしいところです。飛ぶ線は上下に波打ち、直線にはなりません。
大きさとかたち
全長11〜13cmで、スズメより一回り小さく、草地で会う小鳥のなかでも小さい側に入ります。この寸法は全国鳥類繁殖分布調査の種別ページが載せている値です。体には丸みがあり、尾羽は体の割に長めで、とまると立て、飛ぶと扇のように開くため、長さの印象がその都度変わります。嘴は細く短く、虫をつまむ形で、脚は淡い肉色です。翼は短く丸いので羽ばたきが細かく、風のある日は横へ流されます。
いつ・どこで会えるか
一年中同じ草地にいますが、目につくのは囀りの続く春から夏に偏ります。田んぼと用水路の畦や、河川敷のヨシ原と草地のように丈のあるイネ科の草が続く開けた場所を選びます。雄は同じ範囲を鳴きながら往復するので、声のする方角を目で追うと姿にたどり着けます。冬は草の中に降りて声も出さないため、同じ道を歩いても気づけません。巣は立った草の葉をクモの糸で綴って作ることが知られています。
こえ
上がるときと下りるときで、声が入れ替わります。舞い上がる間はヒッ、ヒッ、ヒッと一定の間で区切った声を続け、降りに移るとジャッ、ジャッという濁った声に変わります。姿を探す前に、この二段の声で頭上にいると分かります。声を出すのは主に雄で、繁殖の季節には朝から夕方まで同じ空を何度も往復します。同じ草地で囀るヒバリの揚げ雲雀は切れ目なく長く続き、区切りが入りません。
そっくりな鳥との違い
オオヨシキリは同じヨシ原にいますが全長18cmほどで、大きさと濁った大声で離れます。ウグイスはやぶの中にいて尾が長く、尾の先に白い斑を持ちません。どれも草やぶを離れない鳥なので、声のする方向だけでは決まりません。セッカは尾が短めで、開くと先端の白斑と黒帯が出ます。とまった姿では尾の模様が隠れるため、飛んで尾を開くまで決めないでおきます。