ヒバリ

田んぼと農地

いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)

空の一点にとどまったまま、長く囀り続ける鳥です。地面に降りると枯れ草の色に紛れるので、同じ個体を探し直すことになります。

まずここを見る

先に空を見上げます。高さ数十mの一点にとどまり、羽ばたきながら囀り続けるのがこの鳥で、姿より先に声が降ってきます。降りたら頭を見ます。短い冠羽を立てたり寝かせたりし、立てたときだけ頭が角張って見えます。体は褐色に黒い縦斑が並び、地面では枯れ草と区別がつかなくなります。畝の間で動きが止まると、同じ個体を追い直すのは難しくなります。飛び立つ前に一度伸び上がる姿勢を見せることもあります。

大きさとかたち

全長は嘴の先から尾の先までで約17cm、スズメよりわずかに大きい程度です。ずんぐり見えるのは羽毛を膨らませて地面に伏せる姿勢のためで、伸び上がると首の分だけ細くなります。外側尾羽が白く、飛び立った瞬間に尾の縁が白く抜けます。翼は幅が広く先が丸みを帯び、短く羽ばたいては滑る飛び方で草地の上を移ります。地上では跳ねずに、地面すれすれの姿勢で歩いて進みます。

いつ・どこで会えるか

一年中いますが、見つけやすいのは繁殖期です。囀りは2月ごろに始まり、5月から6月に最も長く続き、田起こし前の乾いた畑や河川敷の草地で聞こえます。全国鳥類繁殖分布調査は1997年から2002年の調査と2016年から2021年の調査を比べ、農地に暮らす鳥の減少を挙げています。草を刈る時期や耕作の入る時期で居場所が動くため、同じ場所で毎年会えるとは限りません。田んぼと用水路の縁や、刈り残された草地に降ります。

こえ

囀りは切れ目なく続く高い連続音で、一度に数十秒から数分途切れません。上昇しながら鳴き始め、空中で保ち、降りるところで止めます。地上や飛翔中には「ピリッ」「ビュル」と短い一声も出し、こちらは移動や警戒のときの声です。文字にした聞きなしと、その声が何をしている声かはヒバリの揚げ雲雀に譲ります。声の出どころを真上に探すと、点にしか見えない姿が見つかります。

そっくりな鳥との違い

冬の農地ではタヒバリと紛れます。タヒバリはセキレイ科で冠羽を持たず、尾を上下に振りながら歩き、体つきが細長く見えます。林のふちとやぶで会うビンズイは、背に緑みがあり、目の後ろに白い斑が出ます。ヒバリは冠羽と、飛び立ったときの白い尾の縁で分かれます。伏せている個体を確かめようと踏み込めば、草地では巣のある範囲へ入り込みます。近づかずに、囀りの位置と季節から絞るほうが確かです。