キジ

田んぼと農地

いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)

雄は顔の赤い張り出しと、緑色に光る体で決まります。草の間から首だけが出ている場面が多いので、まず赤い顔を探します。

まずここを見る

雄なら顔です。目のまわりが赤く裸出して張り出し、興奮すると膨らみます。体は胸から腹が緑色に光り、首は青みを帯び、長い尾に細い横縞が並びます。草地では胴が隠れ、赤い顔と首だけが動きます。雌は全身が褐色で、地面に伏せると枯れ草と区別がつきません。歩く速さは人並みで、飛ぶより走って逃げることが多く、追えば林のふちとやぶへ入ります。近くで見れば、緑に紫や青の光沢が混じるのも分かります。

大きさとかたち

雄と雌で寸法が違い、嘴の先から尾の先まででは雄が約80cm、雌が約60cmです。ただし雄はその半分以上が尾で、胴だけならもっと小さく見えます。体重は雄で1kg前後あり、飛び立つときは激しい羽音とともに一気に上がって、滑空しながら斜め下へ降ります。翼は短く丸く、長い距離を飛ぶ形ではありません。地上を歩く姿勢は水平で、首を上げ下げしながら進み、尾羽を地面から浮かせたまま保ちます。

いつ・どこで会えるか

一年中、開けた農地とその周りにいます。目立つのは3月から6月の繁殖期で、雄は二声鳴いた直後に翼を胴に打ちつける母衣打ちを続けます。全国鳥類繁殖分布調査は1997年から2002年の調査と比べ、北日本や日本海側、標高の高い場所へ分布が広がったことを挙げ、放鳥された亜種コウライキジや亜種の分からない個体の定着にも触れています。田んぼと用水路の周りが探し場です。

こえ

雄の声は「ケーン ケーン」と二声で、遠くまで通ります。声の直後に翼を体に打ちつける音が「ドドドッ」と続き、この一組が母衣打ちです。声だけ聞こえて姿が見えないことが多く、鳴った方角に草地があるかどうかで見当をつけます。雌はほとんど鳴かず、驚いたときに低く短い声を出す程度です。声の間隔を数えておくと、同じ個体が同じ縄張りを回っているのが分かります。

そっくりな鳥との違い

雌は褐色一色で、ヤマドリの雌と紛れます。決め手は色の温度で、キジの雌は淡い黄褐色に黒い斑、ヤマドリの雌は赤みの強い褐色です。尾羽もキジの雌のほうが長く、先まで細い横縞が通ります。決めやすいのは場所で、キジは開けた農地と草地、ヤマドリは山地の林の中にいます。藪から飛び立った後ろ姿だけでは色が飛ぶので、そこで持ち越します。