ホオジロ
田んぼと農地
いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)
顔の白黒の縞と、梢の先に出て囀る位置で決まります。同じ草地にいても、電線や木のてっぺんへ上がる個体はこの鳥です。
まずここを見る
顔の模様から見ます。頬が白く、目を通る線と顎の線が黒で、白と黒が縞のように並びます。雄はこの縞がはっきりし、雌は黒い部分が褐色に薄れて縞が甘くなります。体は全体が赤褐色で、腹まで色が残ります。次に止まる位置を見ます。草地の中ではなく、梢や電線という最も高い場所に出て、胸を張って長く囀ります。眉斑の白も、顔の縞の一本として数えます。
大きさとかたち
スズメとほぼ同じ寸法で、嘴の先から尾の先までを測ると約17cmです。ただし尾が長い分だけ細長く見えます。嘴は太く短い円錐形で、草の種子を割るための形です。飛ぶと外側尾羽の白が左右に開き、上下に波打つ軌道で次の止まり場へ移ります。藪へ入るときは尾を下げた低い姿勢になり、草の間を縫って進みます。囀るときだけ、体を立てて胸を見せます。
いつ・どこで会えるか
一年中、同じ環境に残ります。草地、農地のふち、河川敷など、低い草と、高い止まり場が両方ある場所が条件です。囀りは3月から7月に集中し、朝のうちは同じ枝へ何度も戻ります。全国鳥類繁殖分布調査では、数えた総個体数が13,987羽から10,830羽へ減っており、草地や農地の変わり方が背景に挙げられています。林のふちとやぶや畦の草むらが探し場になります。
こえ
囀りは高く細い音を組み合わせた、数秒の決まった節で、同じ個体が同じ節を繰り返します。節の形は地域や個体で変わるため、同じ文字に置き換わらないことがあります。地鳴きは「チチッ」と短く、藪の中から出ます。文字にした聞きなしはホオジロの一筆啓上にまとめてあるので、ここでは高い場所から数秒ずつ区切って鳴くという形だけを見ます。囀る位置が高い分、声から姿を探し当てやすい鳥です。
そっくりな鳥との違い
顔の模様で分かれます。ホオアカは頬が赤褐色で胸に褐色の帯が入り、湿った草地や高原で多く見られます。冬に来るカシラダカは冠羽を立て、眉斑が白く、腹が白く抜けます。ホオジロは一年中、腹まで赤褐色です。色の出ない距離では、止まる高さと囀るかどうかで持ちこたえます。冬に群れているときは一羽ずつ追えないので、群れとしてだけ記録します。