毛穴パックで毛穴も引き締まる

肌ケアの誤解

角栓は取れても、毛穴自体が小さくなるとは限りません

よく言われること

毛穴パックを使うと角栓がごっそり取れて、毛穴も引き締まりきれいになる、とよく言われます。

実際はどうか

毛穴パックは主に毛穴に詰まった角栓(皮脂と角質の塊)を粘着によって引き抜くもので、使った直後は毛穴の目立ちが軽くなって見えることがあります。ただし角栓を無理に引き抜く行為は周りの皮膚や毛穴の縁を傷つけたり刺激を与えたりすることがあり、繰り返すとかえって毛穴が目立ちやすくなる場合もあります。毛穴の大きさそのものを小さくする効果については、確立した知見としては示されていません。

なぜ広まったか

使用直後に角栓が目に見える形で取れることが強い実感につながりやすく、「詰まりが取れた=毛穴が引き締まった」という結びつきで広まったと考えられます。ビフォーアフターの見た目のインパクトが大きいことも影響しています。

どう言えば正しいか

毛穴パックは角栓を一時的に取り除く手段であり、毛穴自体を引き締める効果があるとは言えない、というのが実際に近い理解です。頻繁な使用は肌への刺激になりうるため、赤みなどの症状が続く場合は皮膚科に相談することが勧められます。

解説動画: 毛穴パックについて解説します。/友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医)

毛穴パックの仕組み: 毛穴パックの主な働き成分は、カチオンポリマーと呼ばれる高分子です。動画では、貼った部分を水で湿らせて浮かせると、この成分が毛穴の中に入り込んで角栓に絡みつき、剥がすときにピンセットで挟むように角栓を引き抜く、という仕組みが紹介されています。粘着剤で表面を無理やり剥がしているだけではない、という説明です。

「毛穴が引き締まる」は言い切れない: 動画では、パックを使った直後は角栓が抜けた分だけ毛穴が小さく見える、というメーカー側の検証データが紹介されています。ただしこれはメーカー自身による検証であり、繰り返し使うことで毛穴そのものが引き締まるかどうかまで確立した知見として示されているわけではありません。使用直後に完全に元の状態へ戻るわけではないとしても、毛穴の大きさが根本的に変化したと断定できるものではない、というのが実際に近い理解です。

向いている人・向いていない人: 動画では、皮脂の分泌が多く角栓の目立つタイプの毛穴には毛穴パックが向いている一方、皮膚のたるみによって毛穴が目立って見える「たるみ毛穴」には向かないと説明されています。同じ毛穴の目立ちでも原因が違えば対処法も変わるため、自分の毛穴の状態を見極めることがすすめられています。

使うときの注意とアフターケア: 動画で挙げられているポイントは、清潔な肌に使うこと、貼った部分を乾かしすぎないうちに剥がすこと、無理に引っ張らずゆっくり剥がすことです。剥がす行為自体が肌への刺激になりうるため、使用後は肌を落ち着かせる成分や保湿成分を含むスキンケアで整えること、使用頻度もひと月に1回程度を目安とすることがすすめられています。赤みなどの症状が続く場合は、皮膚科に相談することも選択肢になります。