ニキビは潰せば早く治る
肌ケアの誤解
自己流で潰すと炎症が広がり、跡が残りやすくなります
よく言われること
ニキビは中の膿や芯を押し出して潰してしまえば、早く治る、とよく言われます。
実際はどうか
自己流でニキビを潰すと、中の内容物が周囲の組織に広がって炎症が強くなったり、細菌による炎症を悪化させたりすることがあります。また皮膚を傷つけることで色素沈着やへこんだ跡が残りやすくなる場合もあります。ニキビの種類や状態によって適切な対処は異なり、炎症が強いものや繰り返すものは自己処置よりも専門的な治療が必要になることが多いです。
なぜ広まったか
潰した直後は腫れや圧迫感が一時的に軽くなるように感じられることや、中身が出ることで「原因を取り除いた」という達成感を得やすいことから、体感に基づいて広まったと考えられます。
どう言えば正しいか
自己流で潰すことは炎症の悪化や跡につながりやすく、避けたほうがよいとされています。症状が続く場合や繰り返す場合は、皮膚科を受診することが勧められます。
解説動画: 【ニキビ】ニキビは潰すと早く治る?【面ぽう圧出】/はなふさ皮膚科17院 花房火月のチャンネル
クリニックで行われる圧出という処置: 皮膚科では「面皰圧出」と呼ばれる処置が保険診療の範囲で行われることがあります。これは消毒された針や専用の器具を使い、たまった膿や角栓を丁寧に押し出すもので、指で強く押しつぶす行為とは前提が異なります。動画では、力を加えず優しく行うことが処置の条件として説明されていました。
赤く腫れた段階で潰すと炎症が広がりやすい理由: できたばかりで赤く腫れているニキビは、毛穴の中でまだ炎症が進行している状態です。この段階で無理に押し出そうとすると、毛穴の内容物が周囲の組織に広がり、かえって炎症が強くなることがあると説明されています。結果として、跡が残るリスクも高まるとされています。
潰してよい段階かどうかの見極めは難しい: 動画では、膿がすでにたまり炎症がある程度落ち着いてきた段階かどうかで、対応が変わると解説されていました。膿が表面に浮いて見える状態であれば専門的な処置の対象になり得ますが、赤みが強い初期段階では触れないほうがよいとされています。この見極めを自分だけで判断するのは難しいため、迷う場合は早めに皮膚科へ相談することが勧められています。
自宅でのセルフケアで避けたいこと: どうしても自分で触れてしまう場合でも、指で強く押す、爪を立てる、かさぶたを無理に剥がすといった行為は避けたほうがよいと説明されています。清潔でない状態で無理に押し出すと、雑菌が入り込んだり周囲の健康な皮膚まで傷つけたりして、凹凸の原因になることがあるとされています。