ズッキーニ

果菜

向き: 条件つき

よく実る代わりに、床の面積を大きく取ります。株が広がり、屋内では受粉を人の手でやることになるので、置き場所から先に決める作物です。

この系で育つか

FAO 589 はズッキーニを養分要求の高い組に入れています。クレムソン大学の普及資料では株間30〜38cm、畝間90cmで、1株が床の面積をまとめて取ります。雄花と雌花が別に咲き、花粉は虫が運びます。屋内なら雄花の花粉を雌花へ人の手で移すことになるので、置き場所と手間を先に決めます。

必要な養分

カリウム(K)とカルシウム(Ca)、鉄(Fe)が不足側に回ります。窒素は植物が吸う窒素の道筋で足りても、カリウムは魚の餌からほとんど来ません。pH を上げるときに炭酸カリウムを選ぶと、実の側へ回る分が増えます。組み立てはキュウリと同じで、株数を先に絞るほうが早く決まります。葉が大きく広がるので、隣に低い株を置くと日が当たらなくなります。

出やすい不調

小さい実がしぼんで落ちるときは、受粉できなかったか、カルシウムが実まで届かなかったかの二つを見ます。後者は内側の若い葉の先が茶色く枯れると同じ不足の出方です。FAO 589 の表では、うどんこ病は27℃、べと病は20〜25℃で葉が1時間濡れたときに出ます。風を通すのが先です。葉の裏や表に白い粉が出たら、その葉から先に落としていきます。

収穫までの目安

クレムソン大学の普及資料では植えてから約55日で採り始めます。若いうちに続けて採ると次の花が付き、採り遅れると株が一つの実に養分を回し続けます。ウリ科は低温に弱く、FAO 589 は近縁のキュウリで10〜13℃まで下がると伸びも実りも止まるとしています。採り始めてからは、数日おきに見に行くくらいの間隔で回ります。霜に当たると一晩で終わるので、季節の端では無理をしません。

解説動画: ズッキーニを人工受粉する方法/家庭菜園の作業記録チャンネル和光市の久保木肇

雌花と雄花の見分け: 動画は4株植えたズッキーニを一株ずつ見て回り、花の付け根がふっくらしていれば雌花、付け根がふくらまず茎のままなら雄花だと分けて見せます。まだ花が開いていない雌花にも、これから太っていく小さな実がすでに付いている。咲いたまま枯れてしまった花はもうこれ以上大きくならないと、実際の株を指しながら述べます。

虫任せにしない: 花が咲けば虫が来て受粉してくれる、その役目はあるけれどそれだけではうまくいかない時もあると動画は言います。開いた雌花の中をのぞいて虫が入っていないことを確かめ、そこで人の手に切り替える。受粉しないと実は大きくならないという理由を先に置いてから、雄花を探しに行くという順で進みます。

花粉を移す手つき: 雄花を根元から取り、花びらと葉を外して雄しべだけの状態にします。開いている雌花を指で少し押し開き、中心のめしべへ雄しべの先を当てて、粉が付いたのを目で確かめて終わり。ひとつ済ませたあと残っている雌花にも同じことを続けると言い、撮りながらなので手つきが難しいと言いつつ手を動かします。

採るときは硬い: 収穫は花の下にのびた柄を切ります。動画は手ではちぎれず、はさみか包丁でないと切れないほど硬いと言い、付け根の近くに刃を入れて切り落として見せます。採れた実はこれくらいがちょうどいいかもしれないという大きさで、もう少し大きくてもよいが早めに採った、と自分で断っています。

毎日見に行く作業: この時期は1日採らないでいるとぐっと大きくなるので、キュウリと同じでちょこちょこ見に行くと動画は言います。太らなかった実は受粉できなかったほうかもしれない、と採ったその場で見分けている。最後は家庭菜園の作業を記録しているチャンネルだと述べ、1年を通して楽しめる趣味だと結びます。