タンクの養液が濁ってぬめる

霧と装置の不調

判定: すぐ手を打つ

濁った養液は、ノズルの内側にも同じものを運びます。タンクの中は、根の環境の上流です。

どう見えるか

タンクの液が白く、あるいは茶色く濁り、壁に触ると指が滑ります。汲むと糸を引くことがあり、光を通すタンクでは緑がかることもあります。インラインフィルターを開けると、以前より短い間隔で目が塞がっています。ノズルの噴霧の形も、少しずつ細く歪んでいきます。においは弱く、見た目のほうが先に変わります。

何が起きているか

タンクは根の環境の上流です。濁りは、微生物の膜とその出す粘物質、光で増えた藻、溶け残りや沈殿が混じったもので、同じものがポンプを通ってノズルの内側と根の表面へ運ばれます。詰まりの三つの元のうち生物由来がこれにあたり、根がぬるついて崩れるや根が緑色になって藻がつくと地続きの話になります。

どうするか

まず光を切ります。タンクと配管の透ける面を覆うのが、いちばん早く効く手当てになります。次にインラインフィルターを洗い、液を入れ替え、配管とタンクの内側をすすいでから新しい液を張ります。更新と廃液の間隔を短くし、戻した後は噴霧の形と流量をもう一度見ます。薬剤の使いかたはここでは扱いません。

起こさないために

Lakhiar ら 2020 は、タンクは濃い色か光を通さない材にし、透ける材は藻が増えるので避けると書いています。ごみが入らないよう覆うことも同じ節にあります。液の交換は日付で決め、フィルタは目詰まりを待たずに開けます。養液タンクを暗い場所へ移せないときは、覆いを二重にします。澄んで見えても膜は面に付いていることは前提にします。

どこまで確かめられているか

詰まりの塊の中身を分けて量った値はノズルから霧が出なくなるに置きました(Wang ら 2022)。ここで引けるのは循環液の側で、Picot ら 2020 は緩速ろ過の前後で細菌が1.1万から142CFU/mLへ下がった例を挙げますが、温室3棟のうち1棟を1回測っただけの予備的な結果です。タンクの濁りの程度と噴霧の詰まりやすさを結んだ測定は見当たりません。