止めても霧が垂れ続ける
霧と装置の不調
判定: このまま様子を見る
噴霧を止めた後に垂れるのは、弁が閉じ切っていない印です。間欠のはずが常時濡れになります。
どう見えるか
噴霧の時間が終わっても、ノズルの先からしばらく滴が落ち続けます。下の段の株の葉に水の跡が付き、チャンバーの底に水の輪ができます。休みのはずの時間に、根の表面がずっと光ったままになります。止めてから滴が切れるまでの秒数はノズルごとに違い、いちばん低い位置の1本だけが長いこともあります。
何が起きているか
配管の中に残った液が、重力で先へ抜けています。噴霧を止めても管の中は満たされたままで、逆止弁や電磁弁が閉じ切らないと、その分がゆっくり落ちます。噴霧栽培の値打ちは濡れと乾きの往復にあるので、休みが濡れたままだと湛液に近づきます。根のまわりでは霧が止まっているあいだの意味が薄れていきます。
どうするか
急ぎませんが、放っておくと形が変わります。まず、止めてから滴が切れるまでの時間を測って記録します。次に、垂れているのが1本か全部かを見ます。1本なら弁と逆止弁の側、全部なら配管の傾きと立ち上がりの高さの側です。底に溜まる水は抜き、下の段の株に落ちないよう受けを足します。順番は変えません。
起こさないために
休止時間を決めるとき、垂れている時間を濡れている時間に足して数えます。表に書いた設定値と、根が実際に濡れている時間は同じではありません。休止時間の決めかたと噴霧時間の長さは、この差を込みで決めます。配管の残り水がノズルより低い所に溜まるようにしておくと、抜けたぶんが根の上へ落ちません。
どこまで確かめられているか
Min ら 2023 は、短い噴霧を使う前提だったので、逆止弁なし、10psiのボール式、10psiのダイヤフラム式の三通りを組み、噴霧の始めと終わりの過渡的なふるまいを調べる構成にしたと書いています。止めた後に何秒垂れたかという数値そのものは、この論文にも他の資料にも見当たりません。垂れが収量にどう効くかを測った例もありません。