気づいたら霧が出ていない
霧と装置の不調
判定: すぐ手を打つ
霧が止まると、根には溜めた水がありません。止まっていた時間で、手当ても判定も変わります。
どう見えるか
チャンバーを開けても白さがなく、根の表面が乾いて艶を失っています。ノズルに触ると乾いていて、床の水は引いています。サイクルタイマーの表示が消えている、時刻がずれている、という出方もあります。株は棚ごと同じ向きにしおれ、一株だけしおれて戻らないとは見え方がはっきり違い、端まで同じ姿になります。
何が起きているか
培地に水を持たないのが噴霧栽培の形なので、止まった時間がそのまま乾いた時間になります。止まる場所は電源・タイマー・弁・ポンプに分かれ、どれも装置の側です。根をつつむ水の膜が消えると、養分の通り道も同時に切れます。細い根と根毛から先に戻らなくなります。何時間止まっていたかは、あとから記録でしか分かりません。
どうするか
まず手で噴霧を一度動かし、出るかどうかを見ます。出るならタイマーか制御、出ないなら弁とポンプの側です。次に、いつから止まっていたかを、記録・タイマーの表示・根の乾き方から見積もります。再開したら、乾いた区画だけ間隔を詰めることはせず、元の設定で様子を見ます。急に濡らしても細い根は戻りません。
起こさないために
Lakhiar ら 2020 は、噴霧栽培の電源は系統を分けて取り、停電が多い場所では自動で立ち上がる予備の電源を備えることを設計の決めごととして挙げ、点検の一番目に電源の確認を置いています。止まったことが分かる仕掛けを一つ持ちます——温湿度データロガーでチャンバーの湿度を記録すれば、下がった時刻が残ります。工事の話はここでは扱いません。
どこまで確かめられているか
Min ら 2023 の30日のルッコラ栽培では、22日目に1本が完全に詰まって水が出なくなり、その区画が乾いて枯れました。止まれば枯れるという向きは、この実測と合っています。ただし何時間で枯れるかは作物・生育段階・室内の湿度で変わり、時間を測った資料は見当たりません。停電で霧が止まると数分で枯れる?も同じところで止まります。