間欠噴霧
当てかたと間欠
噴霧は出しっぱなしにせず、区切って当てます。休みを挟むことで根が空気に触れ、装置の負担も下がります。
どんな仕組みか
噴霧栽培は、根を液の霧に連続または断続してさらす栽培として定義されてきました。実際の装置では出す時間と休む時間を組にして繰り返すのが普通で、これを間欠噴霧と呼びます。休みのあいだに根の表面の水膜は薄くなり、霧が止まっているあいだに空気の側から酸素が届きます。周期を刻むのはサイクルタイマーの仕事です。
粒径と圧力の目安
Lee ら 2026 は3分・5分・6分の周期で1日480回・288回・240回という三つの当てかたを比べ、5分の周期がどのノズル級でも乾物の生産効率がいちばん高いと報告しました。運転中のライン圧は3.98〜4.03 bar、ノズル1本の流量は0.6〜0.7 L/minです。Tunio ら 2022 は5分を固定の噴霧時間に置いています。長さの決め方は噴霧時間の長さへ続きます。
根に届くまで
止めた瞬間に霧が消えるわけではなく、細かい粒はしばらく漂い、粗い粒は落ちて壁や床に着きます。根に残った液は薄い膜になり、休みのあいだに薄くなっていきます——そこが空気と触れる時間です。Lee ら 2026 が5分周期の運転中に測った根圏は相対湿度94.5〜96.5%、温度22.1〜22.7℃でした。休みの長さそのものは休止時間の決めかたの担当です。
詰まりと劣化
間欠は装置に開け閉めを強います。5分周期なら電磁弁は1日288回、3分周期なら480回動きます。止まっているあいだにノズルの先で液が乾けば、溶けていた塩がそこに残ります。Lee ら 2026 の記録ではいちばん細かいノズルが作期に1回ほど詰まり、粗いノズルではほとんど起きませんでした。流量か噴霧の形が変わったら清掃する運用が勧められています。
誰が、何を、どう測った値か
周期の比較は Lee ら 2026(Frontiers in Plant Science、CC BY)が韓国・平昌の自然光温室でツボクサを育てた試験です。栽培床の面積は63.9 m²、ノズル級と周期の組み合わせごとに3反復で、著者はノズル級が粒径・噴霧角・流量・詰まりやすさを同時に変えると断っています。連続噴霧の不利は Tunio ら 2022 が引く Tibbitts と Cao 1994 の記述で、孫引きです。