昔好きだったこと・気になることを、制限なく書き出す。
気になるものを挙げる段階ですることは1つで、あとで絞れるように、気になる名前をとにかく書き出すことです。「お金がかかりそう」「続けられるか分からない」と思っても、その場で消さずに残します。向き不向きを選ぶ作業は次の段階に回し、ここでは数を増やすことに専念します。
紙でもスマホのメモでも構いません。思いついた順に、とにかく書き足していきます。書き出す対象を2つに分けると、数が増えやすくなります。1つは今すでに好きなこと、もう1つは前からやってみたかったことです。米国で高齢期の暮らし方を扱うチャンネル Retirement Transformed は、趣味が無いと話す相談者に、好きなことの一覧と、ずっと試したかったことの一覧を別々に書かせたと説明しています。仕事中心で趣味が無いと言っていた人も、2つの一覧を書く作業を通じて候補が見えてきたといいます。
もう1つ増えやすいのが、昔好きだったものを思い出す方法です。英国の暮らし方を紹介するチャンネル Ashley Griffiths は、子どもの頃にやっていて今はやめているスポーツや創作を思い出し、やめた理由を問わずに名前だけ挙げるよう勧めています。中国の成人810人を事前登録した横断調査と、別に360人を割り付けた実験を行った2025年の研究では、懐かしい出来事を肯定的な調子で振り返ると、過去を惜しんで今が悪くなったと感じる振り返り方と比べて、個人の成長を感じやすくなったと報告されています。振り返るときに「あの頃は良かったのに今は」で止めると効果が薄れるので、「あれが好きだった」で止める書き方にします。昔好きだったものを「もう自分には合わない」と決めつけずに書き出す価値は、ここにあります。
体を動かす系のキャンプや登山、つくる・育てる系の陶芸や革細工(レザークラフト)、味わう系の日本酒、表現する系の写真や書道、集める・巡る系の天体観測、頭を使う系の将棋、整える系のヨガという7つの系統を順に思い浮かべると、1つの分野に偏らずに埋まります。見た瞬間に「無理」と思った名前ほど、実は気になっている証拠です。理由を書かずに残しておくと、次に1つへ絞る段階で初めて効いてきます。
出典
- 論文・英語 Feng Z, Wildschut T, Sedikides C, Dang J(2025) Diverging Paths to the Self: The Distinct Psychological Roles of Nostalgia and Declinism in Personal Growth
- 動画・英語 Retirement Transformed Finding New Hobbies In Retirement
- 動画・英語 Ashley Griffiths Finding The Right Solo Hobby | A Gentleman’s Guide to Cosy Living









