価値観を深掘りする質問

会話・お題

人数: ふたり以上

価値観を深掘りする質問は、「大事にしていること」を聞き合う一問一答です。

時間の特徴

お互いを少し深く知る時間です。答えるのに考える時間が要る問いが多いので、会話のテンポはゆっくりになります。見知らぬ人どうしの会話を調べた実験(Kardas ら、2022年)では、深い話は浅い話より気まずくなると予想されましたが、実際は予想ほど気まずくなく、つながりも予想以上に感じられました。親しい友人・家族・パートナーとの会話では、予想は当たっていました。車内で測ったものではありません。

向いている場面

ある程度気心の知れた2人以上向き。初対面同士だと踏み込みすぎに感じることがあるので、家族・友人・パートナーとの長距離ドライブに向いています。運転シミュレータの実験(Dula ら、2011年)では、電話で大事にしている考えに反対された人は、雑談の人や通話なしの人より、ほとんどの項目で危険な運転が多くなりました。同乗者との会話にも、93本の研究のメタ分析(Caird ら、2018年)で運転への中程度の悪影響が出ています。

始め方

1人が問いを出し、答えたあとに「なぜそう思うか」まで聞き返すと会話が続きます。答えたくない問いはパスしてよい、という前提にしておくと安心して話せます。2人組の会話を調べた3つの実験とスピードデートの分析(Huang ら、2017年)では、質問の多い人、とくに相手の答えを受けた聞き返しの多い人ほど、相手に好かれていました。車内で測ったものではなく、運転者は答えを短くし、考え込む問いは停車中に回すのが無難です。

具体例

「今の仕事を選んだ一番の理由は何か」「これだけは譲れないと思っていることは何か」「10年前の自分に何と言いたいか」。2人組の参加者が45分、自己開示の課題を少しずつ深くしていく実験(Aron ら、1997年)の1つ目では、雑談の課題より終わったあとの親しさが高くなりました。問いも軽いものから順に出すと入りやすいでしょう。車内で測ったものではありません。

出典

  1. 論文・英語 Kardas, Kumar, Epley(Journal of Personality and Social Psychology)(2022) Overly shallow?: Miscalibrated expectations create a barrier to deeper conversation.
  2. 論文・英語 Dula, Martin, Fox, Leonard(Accident Analysis & Prevention)(2011) Differing types of cellular phone conversations and dangerous driving.
  3. 論文・英語 Caird, Simmons, Wiley, Johnston, Horrey(Human Factors)(2018) Does Talking on a Cell Phone, With a Passenger, or Dialing Affect Driving Performance? An Updated Systematic Review and Meta-Analysis of Experimental Studies
  4. 論文・英語 Huang, Yeomans, Brooks, Minson, Gino(Journal of Personality and Social Psychology)(2017) It doesn't hurt to ask: Question-asking increases liking.
  5. 論文・英語 Aron, Melinat, Aron, Vallone, Bator(Personality and Social Psychology Bulletin)(1997) The Experimental Generation of Interpersonal Closeness: A Procedure and Some Preliminary Findings