ボーデの銀河
銀河
見え方: 双眼鏡で見える
双眼鏡で見える銀河としては、明るいほうに入ります。半度あまり離れた葉巻銀河と同じ視野に二つ並ぶことが、この相手のいちばんの取り柄です。
何がどう見えるか
楕円形の、中心がやや明るいぼんやりした光です。等級は6.94等、大きさは26.9分角×14.1分角と長いほうが満月ほどあり、銀河としては面の明るさが高く、中心の膨らみがはっきり分かります。腕は出ず、縁もどこで終わるのか決められません。半度ほど北には葉巻銀河が、細長い光の筋として並びます。丸みのある明るいほうがこちら、棒のように細いほうが葉巻という見分けになります。
探しかた(目じるしからの道順)
おおぐま座の北斗七星、ひしゃくの対角線を使います。底の内側のフェクダから、口の先のドゥベへ引いた線は約10度あり、そのまま同じ長さだけ先へ延ばすと視野に入ります。延ばした先には目じるしになる明るい星がないので、線を引いたら視野を動かしすぎないことが要ります。視野に淡い光が二つ並んで入れば、そこで当たりです。片方しか入らないときは行きすぎているか、空が明るくて細いほうが消えています。
双眼鏡で何が増えるか
二つの銀河が一度に視野へ入ることが、双眼鏡でいちばん増える中身です。実視界が5度前後ある10倍級なら、丸い光と細長い光が半度あまりの間を空けて並ぶ形が取れます。どちらも腕や暗黒帯までは出ません。楕円か、筋か——形の違いを見比べるところまでが、この口径で届く範囲です。像を止めてそらし目で見ると細いほうの長さが伸び、並んでいることがより確かになります。
写真との落差
写真のボーデの銀河は、青い腕が二本きれいに巻き、中心が黄色く光る渦巻きとして写ります。長時間露光が腕の淡い星まで溜めた結果で、目には楕円のしみとしか映りません。色も同じで、白っぽい灰色のままです。写真では隣の葉巻銀河が赤い噴出を上げていますが、これも目には出ず、のっぺりした光の棒に見えます。
正体
天の川銀河の外では比較的近いところにある渦巻銀河です。1774年の大晦日にヨハン・エレルト・ボーデが見つけ、その名が残りました。距離は1199万光年、誤差は16万光年です。この明るさで見えるのは近さと、渦巻きをほぼ正面から見る向きによります。葉巻銀河とは重力で影響し合う、同じ集団の一員です。