アンドロメダ銀河
銀河
見え方: 空が暗ければ肉眼で
肉眼に映るのは、中心の膨らみだけです。写真が3度あまりに広げてみせる渦の腕は、目でも双眼鏡でも姿を現しません。
何がどう見えるか
縦に細長い、ぼんやりした光の粒です。等級は3.44等ですが、その光は3.17度×1度の面に散っており、一点あたりの明るさは背景の空に近いところまで下がります。目に届くのは中心の膨らみだけで、満月の直径1〜3個ぶんの長さの淡いしみに見えます。市街地では、月のない夜でも分かりません。
探しかた(目じるしからの道順)
一つ目の道はカシオペヤ座から。W字の深く切れこんだVの底にあるシェダルから、真南へおよそ15度です。二つ目はアンドロメダ座の星の列を使う道で、ペガススの四辺形の角から東へ二つ目のミラクまで進み、そこから北へ星を二つ跳ぶと行き当たります。どちらも4等の星を辿るため、空が明るいと途中で列が切れます。
双眼鏡で何が増えるか
淡い縁がどこまで延びているかが、双眼鏡で増える中身です。肉眼では中心の膨らみだけだったものが、10倍級では視野を斜めに横切る細長い光に伸びます。渦の腕も、円盤を切る暗い筋も、この口径では分かれません。すぐそばの伴銀河M32とM110は、小さく淡いうえ本体の光に紛れるため、双眼鏡では難物です。
写真との落差
写真のアンドロメダ銀河は、青い腕と暗い筋が幾重にも巻いた円盤として写ります。長時間露光は淡い外周まで溜められるので、NASA のメシエ一覧がいう満月六個ぶんの直径に届く広がりが出ます。目が受け取るのはその中心付近だけで、色も付かず、白っぽい光の塊に留まります。腕が見えたという話には、写真の記憶が混ざっていることがあります。
正体
天の川銀河のとなりにある、局部銀河群でいちばん大きな渦巻銀河です。距離はおよそ250万光年で、目が受け取っている光は250万年かけて届いたものにあたります。「アンドロメダ大星雲」という古い呼び名は、銀河系の外にあると分かる前の名残です。1925年にハッブルがこの中のセファイド変光星から距離を出し、天の川銀河の外の天体だと決着しました。それまでは銀河系の中の星雲の一つとして数えられていました。