しぶんぎ座流星群

流星群

三大流星群の一つですが、極大の山は数時間で過ぎます。活動が短いぶん年ごとの当たり外れが大きく、山が日本の昼間に来た年は同じ空でもほとんど流れません。

何が起きているか

地球が細い塵の帯を横切り、飛び込んだ数ミリ以下の塵が高さ100km前後の大気を光らせています。粒そのものは地上まで届きません。流星が飛び出して見える一点はうしかい座とりゅう座の境にあり、名の由来である壁面四分儀座は今の88星座に残っていません。そのため「りゅう座ι流星群」と呼ぶ流儀もあります。母天体は小惑星196256が有力とされますが、確定していません。

いつ、どちらの空か

活動が見込めるのは1月のはじめごろで、極大の山は数時間しか続きません。放射点は北天にあって日本からは沈まないため、方角より高さのほうが効きます。宵のうちは北の低空にあって数が伸びず、高度が上がる真夜中すぎから、薄明が空を明るくするまでが観察の時間帯です。国立天文台「しぶんぎ座流星群」も、この時間帯を挙げています。向くのは北東から天頂寄りの、開けた側です。

目にはどう見えるか

流星は放射点から放り出されるように四方へ流れますが、光る場所は空のどこでもよく、放射点だけを見つめると拾える数が減ります。1個が光る時間は1秒に満たず、明るいものは通ったあとに淡い痕を数秒残すことがあります。色は白っぽく、写真で見るような鮮やかさは肉眼では出ません。視野の広さがそのまま数になるので、リクライニングチェアで空を広く抱える姿勢が向きます。

見のがす条件

極大の山が日本の昼間に来た年は、同じ空でも数が桁で落ちます。国立天文台「主な流星群」の1時間あたり30個は、空が暗く放射点が高いという条件での目安で、街の明かりの下では一桁になります。月明かりが重なる年も同じで、流星群は一時間に何十個も流れるという言い方は、この条件つきの数字を条件ごと外したものです。冬型の雲も日本海側では効きます。

どのくらいの間隔で起きるか

毎年1月のはじめに地球は同じ帯を通りますが、帯が細いために極大が数時間で過ぎ、三大流星群の中では年ごとの当たり外れが最も大きくなります。1年は365日ちょうどではないので、極大の時刻は年に6時間ほどずつ後ろへずれ、4年ほどでもとの時間帯に戻ります。日本の夜に山が来る年が当たり年で、ペルセウス座流星群のように毎年同じ調子では数えられません。