しし座流星群
流星群
ふだんは1時間に数個ですが、流星雨になる年があります。母天体テンペル・タットル彗星の公転周期およそ33年に合わせて、桁の違う出現が繰り返されてきました。
何が起きているか
テンペル・タットル彗星が33年ごとに置いていく塵の帯の中を、地球が11月に通ります。放射点はしし座の大鎌のあたりで、彗星が回帰した前後には軌道の近くに濃い塵が残っています。ふだんの年に通るのは薄く広がった場所で、同じ群でも年によって桁の違う数になるのはこのためです。塵の筋は、放出された回ごとに分かれて漂っています。
いつ、どちらの空か
極大は11月の中ごろです。しし座が昇るのは夜半前で、放射点が高くなる夜半すぎから明け方までが観察の時間帯になります。方角は東から南東で、星座早見盤で大鎌の位置を確かめてから、そこを外した空を広く見ると流星が視野に入ります。宵のうちは放射点が地平線の下にあり、早い時間に出かけても空振りに終わります。
目にはどう見えるか
地球へ正面から入るため速さが秒速71kmと主な群の中では最も速く、光る時間は一瞬です。明るいものは通り道に数秒から数十秒残る痕を置くことがあります。暗い流星は暗所視の範囲に入って色が分からず、緑や青みを感じ取れるのは明るいものに限られます。写真で見る筋の束は重ね写しで、目に同時に映るのは1個ずつです。
見のがす条件
ふだんの年は1時間に4個ほどで、流星雨を期待して出かけると空振りに終わります。当たり年でない年の数は光害のある場所でさらに減り、街なかでは一晩に数個も見られないことがあります。月明かりが重なればもう一段落ち、暗い流星から順に背景の明るさへ沈みます。晩秋の冷え込みも、待てる時間を短くします。
どのくらいの間隔で起きるか
母天体の公転周期はおよそ33年で、彗星が太陽の近くを回った前後の数年に濃い場所を通ると、数が跳ね上がります。国立天文台「しし座流星群について」は、2001年の出現で日本でも1時間に1000個を超える観察があったと伝えています。次の当たり年は年や日では約束できず、彗星の回帰と地球が通る位置の組み合わせで決まります。毎年安定して数えられるふたご座流星群とは、年ごとの振れ幅が違います。